製版・印刷関係で CIP3 などで使われる PPF ファイルというものがありまして、刷版の絵柄を 50.8 dpi 程度の荒画像で記録しているある意味画像フォーマットなわけで、これを利用してインキキー情報を生成するっていうやつなのですけれども、このファイルフォーマットに関するユーティリティ周りが不足していて、一度 PPF ジェネレータから生成したら中身に記録されているジョブ名を変更したり、記録されている絵柄を表示して確認するっていうことができないという状況だったりします(ジョブ名を変更するPerlスクリプトはこちら)。もしかしたらとある RIP ベンダや印刷機ベンダの製品では自由に変更できたり表示できたりするのかもしれませんが、とあるベンダの中の情報なんか僕は知りません、ていうか教えてくれないし。
つうわけで、RIP ベンダや印刷機ベンダ以外に PPF 周りのユーティリティがあるというのは価値があると思うのです、変に囲い込み政策で使えたり使えなかったりするのがちょっといやだなっていうだけなんですが。
以前、
M.C.P.C.: 昔MLで外国製MacOSX用CIP3ビューアが紹介されたが今探しても見つからない
ていうエントリを書いたのですが、今日、やっと見つかりました。PressPerCent と言うのですね。日本語でこのソフトのセンスで名前を付けると、「印刷網パー」です。もうちょっとひねろうぜ、と思いました。
まず最初は、google で「CIP3 download freeware」で検索で出てきたのがこれ。
Download PressPerCent Pro 2.6b5 for Mac Free Trial - PressPerCent Pro - Ink pre-setting solutions for offset presses - Softpedia [mac.softpedia.com]
そして、ベンダのページはこれ。
Excourse PressPerCent Information [excourse.com]
このソフトは、デモモードがある製品で、ライセンスフィーは $250 です。ライセンスを購入すると、印刷機のサイズやインキキーの設定などができるようになるようですが、ライセンス登録しなくても PPF ファイルの中身を覗くだけだったらできるようです。
これを使えば、PPF ファイルの中身を覗くだけなのに、ハイデルベルグプリプレスインターフェースにぶっ込む必要がなくなって良さそげです。
# でも、PPF ファイル対応 Susie プラグインなどがあれば用事が済むんですよね。モノクロのベタデータが4プレーン(色版分)あるだけのようなんですけれども。