カラーマネジメントの最近のブログ記事

ええと、カラマネツールで MD 研究会が作っている MD ツールっていうのが誌面で紹介されているんですけれども、ウン年前とはちがって、ちゃんと Web の URL が書いていて、ちゃんと値段も書いている! 以前は問い合わせしないと値段が書いていなかったを教えてもらえなかったんで、とっても進化したと思いました。

URL: http://www.k5.dion.ne.jp/~color/Tools/mdtool.html


(2006.12.14 23.27訂正)

値段<del>が書いていなかった</del><ins>を教えてもらえなかった</ins>

コマーシャル|冨山詩曜のDTP [ameblo.jp]

ときどきすごい変な色のコマーシャルがある。さっき見たのはAOKIのコマーシャル。あれに出ている女性は誰だっけ。よく見る人気のある人なのだが。ああ、ダメだ。仲間由紀恵さん以外は覚えられない・・・。

ガンプラのテレビコマーシャルに出ていたことが黒歴史になりつつある上戸彩です。

フレッシャーズ&リクルートフェアTOP [www.aoki-int.com]

山口百恵ではない。(←定番)

それはさておき、肌の色がめちゃくちゃシアンかぶりしているコマーシャルだった。これで放映していていいのだろうか。

上戸彩がキスしてくれるなんて実際にはあり得ないっていう夢の中の出来事を表現する色彩効果だと思っていましたが。ファンに優しいテレビコマーシャルですね!

http://that4.2ch.net/test/read.cgi/dtp/1054293503/213

そうそう、いかにカラマネが重要かを実感できる極端な例を試してみそ。
http://circle.cc.hokudai.ac.jp/vrmap/CMM/
フォトショップ、カラー環境設定のカラマネジメントポリシーをオフの設定か、
プロファイルを破棄(カラーマネジメントをしない)を選択して開いてみて。
設定を変えなくても2枚の写真が違って見える人はこのスレの害虫だ。

この URL、けっこう使えるかも。Photoshop でどのように画像を開くかという教育訓練にはもってこいかもです。

リンク先にある2枚の画像は、Windows の IE とか、Firefox とかだと違う色に見えますが、Mac の Safari とか、MacIE で ColorSync を使うように設定していれば、近い色に表示されます。

cmm-test-2
▲Mac OS X の Safari。

cmm-test-1
▲Windows の Firefox。

~~~

WWW ブラウザでの表示は、Windows も、ICM を使うようにプログラムが組まれていればなんとかなるんだろうな。と思いますが、UNIX 上での Firefox 等では、カラーマネージメントマネージャが(CMM) OS のサポートではないから、難しいのかなあと思いました。プロプラの OS は、この辺のサポートという面では価値がありますね。

アイコン:カラーマネジメント前エントリで、らいむいろ流奇譚X の話をしたので、ついでだから、皆さんのお手元のらいむいろ戦奇譚のゲームのマニュアルをご覧くださいな。ええっ? ない?

↓どぞー

↑いちおうアダルトゲームです。注意。でも、どちらかというと注意するのは、同梱されているらいむ隊の声優さんのプロモムービーの方です(たしか DVD版限定の特典)。「そうよ、ソロパートよ!」ていう感じかどうか知らないけれども導入されたソロパートは声優さんの発声がなかなかキビシくてアレです。マニアならおすすめ。

このゲーム、パソゲーにありがちな、「水-火-金-木-土」の5元素がどーたらで強弱が決まっていて、味方の色と敵の色の組み合わせを考えながら敵をやっつけるシミュレーションゲームです。ギャルゲーパートはおまけです、ていうとあかほりさとるがかわいそうかしら。でもサクラ大戦の縮小コピーっ+エロ絵だというのは否めません。

で、パソゲーの古くからの習慣で、5元素にそれぞれ RGB のベタの色を振ってキャラクターに色をつけたり、ゲーム GUI 中のアイコンに意味づけしたりするのです。水だったら G255B255、火だったら R255 等。

RGB 8色の時代を経験しているとつい RGB のベタの色で指定したくなるんでしょうね、しらんけれども。

そして、それら色によってゲーム中の戦闘での強弱を説明をする印刷物のマニュアルは、安易に Photoshop で RGB から CMYK に変換されてしまっているのですね。画面上の色と対応が付かない色になってしまいました特に R255B255! COLOR 3!

カラーマネージメントは、色を合わせる技術って言うよりも、色を管理する技術なので、合わせられない色っていうのはあるけれども無理に変換したらどういう色になるかあらかじめわかるというのもカラマネの仕事です。ていうかパソゲーの画面の場合、本当の色がない場合が多いと思いますから(先ほど説明したとおり思いつきで デバイス依存値を指定しがちだと思います)、カラマネの仕事は、ある色空間(←適切な色空間でないことが予想される)の RGB を ある色空間の CMYK に変換したときにどうなるかということになります。

適切なやり方をしていれば、もうちょっとわかりやすいマニュアルになったと思うだけに残念です。ていうかあのマニュアル、見てたら負ける。

それ以前に、あのシミュレーションゲームパートは出来がよくなかったという事実はあるけれども。らいむいろ流奇譚Xでは、そこの部分改良されているらしーですね。無意味に 3D キャラがグリグリするらしいですけれども。サクラ大戦風なのかなあ。やっぱりマネなのか?マネなのかぁ?

アイコン:カラーマネジメント「デジタル画像でお困りではありませんか?」 [digitalimage.jp] ていうメールマガジンがあるのですが、おんなじ内容が載っている Web から引用

カラーマネージメント情報室:プロファイルを取り違えると何が起こるのか?-MD Toolsの使い方(その1) [digitalimage.jp]

 我々MD研究会ではカラーマネージメントの勉強の場としてMDクラブを運営しています。オンライン、オフラインでの意見交換をメインの活動とし、会員にはカラーマネージメントの理解に役立つツールが配布されますが、これから何回かに分けて、そのツールを使いながらカラーマネージメントの基本的な部分を押さえてみたいと思います。

(略)

 その後私がsRGBも埋め込めたほうがいいとか、プロファイルが削除できるようにしたほうがいいだとかリクエストするたびにツールはどんどん進化していきましたが、気が付いてみたら画像を座標上にプロットしたり、測色した値と比較ができたりという、カラーマネージメントには欠かせないツールになりました。

一番最初に、MD クラブに参加するための金額を言うべきだと思います。このツールがカラーマネジメントに欠かせないというのであれば、カラマネにはある程度の金がねえとダメって言うことになるし。なんて言ってみるテスト。どっかに金額が欠いて書いていたら、ここに追記しますね。


(2005.1.1 1.39追記)

<del>欠いて</del><ins>書いて</ins>

あと、会費の金額については、このPDFの中に書いていました。
http://www.digitalimage.jp/MDC/Catalog.pdf

第10条 会費
(1)本会は年1万円を徴収する。

僕的には、これがものすごくわかりやすいところに書いておくことがベストだと思います。

あと、同じようなネタ、前書いていました

アイコン:カラーマネジメントいろいろ試しているんです、InDesign CS のカラーマネージメント。

おそらく、最適なのは、.psd だと思います。いろいろ至れり尽くせり。

最悪なのは、.pict。わがままです。

問題なのは、.eps と、.pdf なのですけれども、これらは、InDesign CS の レンダリングインテントを無視して、常に「相対的」レンダリングインテントが適用されているっぽい変換が起こるのです。

ここらへんの文献とかないかしら、と思っています。

ペーパー級

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アイコン:カラーマネジメント理想と現実-デタラメキャメラ [blog.drecom.jp] より

 今日、このMDクラブのオープンハウスなるイベントがあったので行ってみた。はっきりいってがっかり。何も展示もなし。誰の対応もなし。

感想:特になし。

MD研究会といえば、郡司さん。郡司さんといえば、DTP WORLD の取材の時は林家ペーパー級にデジカメ撮りまくるそうです。伝聞ですが。

アイコン:カラーマネジメントカラーマネジメントの話は最近よく耳にします。僕も、それっぽい御本を買って勉強しているつもりなのですけれども、いつも思うのは、「アプリケーションのカラーマネジメントが効いているかどうか判断する方法が明確に書いていない」ということです。とっても高い測色機をつかって刷り上がったものを測ったところで、その色差が、はたしてアプリケーションのカラーマネジメントのせいなのか、RIPのせいなのか、刷版の現像の上がり方のせいなのか、印刷機のせいなのか、印刷オペレータの技術なのか、分かるわけがありません。なので、プリプレスサイドからみて一番近いところの、「アプリケーションのカラーマネジメント」が有効かどうかを測定するツールが必要だと考えました。

各アプリケーションの CMM は同じものが使われているという大前提の上で。

RGB 値は、それだけでは、アナログディスプレイに入力される電圧比でしかなく、絶対的な色を表すものではありません。例えば、R255B0G0 は、一般的には「赤」と認識されますけれども、BNC 端子の R と B ををつなぎ間違えると、とたんに 「青」になってしまうし、そこまで極端ではないにしても、新品のモニタと「赤」がへたってきたモニタで表示したものは当然違った色として人間の目には認識されます。つまり、RGB 値を受け取り、モニタの個性により様々な色で表現されるわけです。

一方、RGB の ICC プロファイルが添付された画像は、絶対的な色を表しています。データとして持っている RGB 値が、ICC プロファイルを通して Lab 空間の値と数字的に単写単射(1対1対応)になっています。

そして、Lab 値 が決まったら、CMYK の ICC プロファイルをつかって、CMYK 値に変換できます。レンダリングインテントが同じであれば、特定の Lab 値 は、特定の CMYK 値 と数字的には単写単射(1対1対応)になっていると考えられます(CMYK値は冗長なので、1対多対応はあり得るけれども、今は無視します)。

手っ取り早く言うと、「今ここにある プロファイル付き RGB 画像」を、Photoshop で CMYKプロファイルを指定して変換したときになるべき数値と、InDesign でおなじ RGB を貼りつけ CMYK プロファイルを指定して出力したときの網値が同じであれば、アプリケーションのカラーマネジメントは有効になっていると判断できるでしょう。出力された網を測定するのは濃度計やら面積濃度計などで測定するとなれば大変であったし誤差もあって正確さに疑問が残っていたわけですが、今や、RIP も CMYK 画像を吐き出せる時代であるし、InDesign だけでも、CMYK に 変換された PDF を吐き出せるわけなので、確かめる手段に事欠きません。

以上により、RGB の ICC プロファイルを含んだ RGB 画像に、特定の CMYK 変換条件で変換されたときになるべき CMYK の網値を 図形として書き込んでおいた画像ファイルを作りましたので、ご査収ください。

RGBbeta-adobeRGB.jpg
▲Adobe RGBのプロファイルがついたRGB原色JPEGファイル

RGBbeta-sRGB.jpg
▲sRGBのプロファイルがついたRGB原色JPEGファイル

これを ローカルにダウンロードして、InDesign CS 等に割り付け、PDF/X-1a で書き出し、Acrobat 6 の分版プレビューや Photoshop で網値を測れば、RGB 画像が、付加した RGB プロファイルと、InDesign CS の PDF/X-1a に含まれている CMYK プロファイルの設定を利用して、色分解されていることが確認できます。CMYK値が、各カラーパッチの上辺の数値と同じになっていれば、想定通りに分版されていると判断できます。

bunpancheck.gif
▲誤差が1%程度出るが正しく分版されているようだ

アプリケーションで ICC プロファイルを上書きしてみる

InDesign上で、配置した画像を選択したあと、コンテキストメニューから「グラフィック」-「画像カラー設定」で、ICCプロファイルを再設定できます。

inddcs-icc.gif
▲画像にプロファイルを上書きしているところ

例えば、Adobe RGB の ICC プロファイルが埋めこまれている画像(上図では、上側の画像)を選択して、前述操作により、sRGB の ICC プロファイルに再設定すると、出力結果(書き出し結果)は、sRGB の画像の方に色が揃います。

bunpancheck-2.gif
▲上の画像は、InDesign上で ICC プロファイルが sRGB に上書きされているので、下と同じ色になる

これで、やっと Adobe のソフトウェア等で、カラーマネジメント機構が動作しているかどうか確認することができるようになりました。

p.s.今回のようなどぎつい色を取り扱うことがカラーマネジメントではないのと思うので、あくまでもテスト用のツールとしてとらえてください。


参考文献:

図解カラーマネージメント実践ルールブック2002-2003(ワークスコーポレーション、2002)
図解カラーマネージメント実践ルールブック2003-2004(ワークスコーポレーション、2003)
図解カラーマネージメント実践ルールブック2004-2005(ワークスコーポレーション、2004)

何冊買わせる気ですか


(2004.9.4 1.30修正)
<del>単写</del><ins>単射</ins>
単射なんて変なことばつかって後悔しはじめた。

アイコン:カラーマネジメントこのまえ、会社のモニタの色がおかしいからといって、会社に モニタキャリブレーションツールの PhotoCAL を持っていったという話を書いた気がするけれども、そんとき、会社の後輩が、しきりに「3面のボス」というから、「なんかおかしいことをいう子がいるよ。」と思っていたのだけれども。

cv0103colorvision.jpg
3面のボス。

グラディウスかな?

アイコン:カラーマネジメント昔の人は言った。
「モニタなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。」

実際の歴史では、劇中の登場人物に「足はいらない」と言わせていたモビルスーツ・ジオングが、プラモデルとしてパーフェクトジオングが発売されたことで、やっぱり「足は必要だね」となったことと同様、今やモニタなしで印刷物を作れだなんて無茶です。えっ、版下? うーん。

~~~

会社で使っているマシンのモニタがリプレイスされて、SONY の G500 になった。でも、色が非常に変なので、うちからキャリブレータをもってきて色を直すことにした。

僕の持っているキャリブレータは、PANTONE になる前の ColorVision PhotoCAL です。この製品、他で使用している例を見たことないですが。

この製品、モニタのコンデションを整えるよう、モニタ設定を支援したあと、モニタのキャラクタライゼーション、プロファイル作成と進みますが、モニタ設定の部分で、モニタの設定によってはかなり大変な作業になります。少なくとも、RGB のゲインコントロールができないモニタだと大変。今回の SONY GDM-G500 だったらそれができるのだけれども、我が家の MITSUBISI RD19NF あたりだと、色温度でしか RGB のコントロールができないので細かい設定ができない。また、モニタの RGB255 を表示されたときの輝度が、85~95cd/m^2 でないとダメ(これは附属のセンサで計ります)。へたったモニタだとそんなに明るく表示できない可能性あり。注意。

~~~

モニタキャリブレータを購入しても、キャリブレータのセンサの校正(キャリブレータが正しい値を示しているか確認する作業)ができないものだとのちのちまずいので注意が必要。いまではモニタキャリブレータといえば、グレタグマクベスの i1 あたりが有名ですが、そこら辺はどうなっているんでしょう。

それ以前に、このあてがわれたモニタ、左と右で色が違うんですが。やっぱりちゃんとしたモニタと、多点でのキャリブレーションでないと気になる人は気になるんだと思います。高いモニタはそれなりに意味があるということだと思います。

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