PDFの最近のブログ記事

今、ネットではブラウザに表示されたHTML文書内の文章をコピー&ペーストしても、意図した文字列が貼りつけできない、というネタが流行しているみたいです。

しかし、印刷業界ではこのネタはもう10年以上前に発生していたのです!!

これらのPDFは、コピー&ペーストすると、変な文字列に化けてしまっています。

Pdfcopipeerror
▲日本語をコピペしたのに暗号

データは自動処理可能な形で提供してほしい | Okumura's Blog [oku.edu.mie-u.ac.jp]

特にひどかったのは「平成23年3月19日(土曜日)13時00分版」というPDFファイルで,MacのPreviewでうまく数値が取り出せないのでAdobe Readerで開くとファイル名の横に「(保護)」と出る。コピペすると "*"#( といった記号の列になる。幸い,単純な換字暗号であり,次のUNIXコマンドで復号することができた。

tr "*\"!#$%&'()\037" ".0123456789"

文科省はわれわれがデータを取り出して再利用していることを快く思わなかったのかと邪推したが,より新しいデータはコピー可能に戻ったので,単なる保存ミスだったのかもしれない。

PDFにMS PゴシックをTrueTypeからType1に変換してフォントエンベッドするときにフォントのエンコーディングがカスタムエンコーディングとなる例ってよくあったよねーとか思った。

Pdfcustomencs
▲カスタムエンコーディング

大抵カスタムエンコーディングになった場合は、出現順で文字コードとグリフが割り当てられるんですよね。結果的には換字暗号になっているけれども。

すごい昔の記憶だとWindows 95系のプリンタドライバでフォントの送信方式をアウトラインにしたときにこうなるんだったような記憶があるよ。いまどきのドライバでどうすればこういう設定になるかわかんないや。

「ポップアップを無視しないで」、アドビが自動アップデート機能強化へ - @IT [www.atmarkit.co.jp]

 しかしこれも、ユーザーによるアップデート適用やバージョンアップがなされなければ意味がない。そこでアドビでは、2011年後半にReaderの自動更新機能を強化する予定だ。Reader 7/8/9のユーザーにバージョンアップを促す仕組みを取り入れるほか、セキュリティアップデートのインストールまでを自動化する設定を推奨し、「2011年中にほぼすべてのユーザーにAdobe Reader Xが行き渡ることを期待したい」(アーキン氏)という。

商用のAcrobatではなくて、無料のAdobe Readerを印刷用PDFの確認に使うっていうのがAdobeのPDFワークフローのキモなのだけれども、お客様のところに入っているのはいまだに平気でAcrobat Reader 5.0(アクロバットリーダー。アドビリーダーですらない)だったりするのだがAdobe的には良いのか。Reader 7/8/9のユーザーにバージョンアップを促す仕組みを取り入れるで、ほんとにいいのか。

んで、Adobe Readerってバージョンごとに表示変わったりするんだよガッデム。変化しちゃった画面表示やプリントアウトを信じて校了出したら出来上がった印刷物と違ってクヴィ・チョンパー(マミさーーーん)とかなったらどうするのって話。

つうわけで、そろそろ印刷用PDFはクラウドにPDF送信してクラウドから画像送り返してもらって表示するとかするべき。PDFのレンダリングが一意になっていいと思うんだ。当然、Adobe Readerのバージョンがいくつになっても、印刷用PDFはクラウドに丸投げだからレンダリング結果に差異はないと。よって、印刷屋さんも安心してAdobe Readerアップデートするんじゃないかと思いました。……あ、やばい! また印刷屋がアドビに搾取されるネタ書いちゃった!(クラウド運用賃をグラフィック製品の価格に上乗せされそう的な意味で)

オチ①:「そーいうのRIPっていわね?」

オチ②:「PDF校正よりもJPEG校正の方が実は確実」

実験る~む 「ない」という免罪符も今では難しいような [dslabo.blog4.fc2.com]

まず、よく考えると「Acrobatがない」という状況自体が結構特殊なんじゃないかなあ、と思うわけです。
製品版はともかく、たぶんAdobe Readerは持っている、もしくは入手してもらえる可能性は高いという。そしてReaderでもPDFのプロパティにおいてフォントエンベッドの可否は確認できるので。使用フォント数が多いとちょっと面倒だけど。

結局のところ、Adobe Readerの主な機能は、PDFを見るビューア機能であって、Adobe Readerにおける使用フォントリストの表示は、Adobe Readerのたくさんある機能の一つであるからして、それでどういうことが起きているかというと、

  • PDFをダブルクリックで開くことがAdobe Readerを使っていることだとを知らない人は、そもそも表示された画面から操作することでフォント一覧表示されることを思いつかない
  • Adobe Readerを使っている人だとしても、そのソフトでフォント一覧が表示されることは連想しにくい
  • Adobe Readerでフォントリストを表示出来ると教えてあげても、メニューバー等に用意されていないので覚えられない

今はこういう戦場になっているのですから、Adobe Readerがあるからフォントエンベッドを確認してもらえるっていうのは激甘むいちゃいました、なのです。

亡念のザムド 解析之書 PDF [www.xamd.jp] (PDF)

これ、見開きで書き出されて提供されているわけですけれども。

こういうのってPDFリーダで読むときは、単ページ書き出しのほうがありがたいわけなんですけれども、じゃあなんで見開き書き出しになっているかーっていうことなんですけれども。

単純に、PCのAdobe Readerで見た時に見開きのビジュアルが見やすいっていうことはあるかもしれないけれども。

でも、書き出す側ってそこまで考えていなと思うので(末端の印刷屋さんで、PDFが利用される状況を考えた書き出しがされているケースなんて少ないと思われ。このPDFだってメタデータがおざなりなので推して知るべし)、単純にTrueflowだと見開き書き出し推奨だっていうことがあるんじゃね?ていうことに行きついたわけです。

違うかもしれんけど。

どうなんでしょうかね?

昨日はiPadでPDF/X-1a表示はダメな場合があるってことを出したけど、じゃあどうするかって話で、うちら印刷業界にはPDF/X-4が有るじゃないか、ということで、やってみる。

まず適当に作ったこんなのは昨日と同じだけど、X-4書きだしするためにIllustratorはCS3に持ち替えたよ。

Pdfoverprintpdfx4
▲おなじみ特色+透明効果

これをiPad上のソフトにて表示

Pdfx4fileshd
▲Files HD

Pdfx4goodreader
▲GoodReader

Pdfx4ibooks
▲iBooks

Pdfx4ibunkohd
▲i文庫HD

~~~

将来性を考えてPDF/X-4対応をするべきだったけれども印刷業界はちょっとごてごて対応だよね。なにはともあれPDF/X-4だとやっつけ仕事的な意味で印刷用PDFと電子書籍用PDFを兼ねることができそう。X-1aは、あくまでも製版機向けの特殊フォーマットってことなんだろうと思います。

PDF/X-1a作るのにはかなーりなれてきたうちらの業界だけど、それをそのままiPadのPDFリーダーに読ませるとダメっていう話。

まず適当に作ったこんなの

Pdfoverprintpdfx1a
▲おなじみ特色+透明効果

これをiPad上のソフトにて表示

Pdffileshd
▲Files HD

Pdfgoodreader
▲GoodReader

Pdfibooks
▲iBooks

Pdfibunkohd
▲i文庫HD

~~~

もともと、このPDFは、普通のAdobe Readerでもオーバープリント表示を有効にしないとダメだったりします。そういう意味では、PDF/X-1aは完全に製版機向けのPDFということになり、配布用のPDFとして使用しちゃダメっていうことなんですね。

プリントミックス出版さんの「『PDFは印刷できない!』と言われている時代があった」という本の立ち読み版があるよーていうツイッターでのツイートが来たので、僕はAcrobat は3.0Jからのユーザだったりしたのですが(Win PageMakerでリュウミン中ゴで出すためのノウハウとかあったぞ)、昔はどうだったんだろーとか思って読んでみた。

んと、画面キャプチャすんなとか出るので、リンクを貼っとくけれども、

http://www.printmix.org/books/pdf_not/_SWF_Window.html?mode=1062

組版以前に原稿整理できてないかもです……2点リーダが中黒2つだし、PDF/X-1aのスラッシュが全角と半角が混在していて(同じページ内でも!)、印刷業界じゃない人が仕事したみたいになっとる。あと、ページのおこしがおかしい見開きがある。抜き刷り版だとしても、左右はあまり変えないと思うんだよなあ。

とかおもった。立ち読み版という用途からすると、非常におしい。

今は作業者としてPDF入稿のデータを処理しているわけですけれども、APPEのRIPで処理した結果がCPSIより悪いなんてことがあったり、おなじAPPEでも処理結果に差異が出るとかいう例を目の当たりにするとがっくり来ますよねー

JGAS 2009あたりで誰かそこらへん突っ込んできて欲しいわけです。RIP屋さん出るかどうか知らんけど。

JGAS 2009は2009年10月6日~10月10日、東京ビッグサイトでの開催だそうです。
http://www.jgas.jp/

CorelDRAW X4からのPDFをMac版Acrobat 8でプリフライトをしようとするとレインボーカーソルが出て止まるのだが、回避法は、Acrobat 9でプリフライトする、でした。

Acrobat 9があるなら最初っからAcrobat 9使えっていうかもしれませんけれども、いろんな理由でAcrobat 8しか使えなかったりするのです。

CorelDRAW X4自体は、CMYKのPDFがちゃんと書きだせるようで、いいソフトだと思います。

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