本屋に行ったら、
赤羽 紀久生: PDFプロフェッショナルブック (コマーシャル・フォト・シリーズ)
ていうのが出てたので、買ってきたよ。
そんで、
p.037 上部コラム内
レガシーなトンボが邪魔な理由
トンボの付け方を理解していないスタッフが大半を占めるせいで、面付けの自動化に支障が出ている。コンピュータには座標があり、仕上がりサイズ(Trim Box)も塗り足しを加えたサイズ(Bleed Box)も数値として入力されているからトンボは邪魔になる。校正を裁ち落とすなら出力時に行えばよい。アドビのグラフィックソフトはかなり以前からプリント時にトンボを付加できるようになっている。
1.「トンボの付け方を理解していない」について
30年間もトンボをつけてきた人に向ってよくも「トンボの付け方を理解していないスタッフが大半を占める」と言えるもんですね。トンボの付け方を理解していないのではなくて、PDFになってトンボ不要の仕上がり寸法記述ができるようになったていうことなのに。
30年間もトンボをつけてきた人に、「今日から手書きトンボはやめて、書き出し時のトンボオプションのチェックでおながいします」なんていっても聞くはずないじゃん。聞く人もいるだろうけれども、たいていの人は自分が習得したやり方を否定されることは好まないものです。
一方、工程の追加に関しては、まあまあ受け入れられるものです。筆者の言う、「トンボの付け方を理解していないスタッフ」がつけたトンボを消さないまま、/BleedBox、/TrimBoxをつけられるのだから、そういう工程を組み込むっていうのもアリですよね。
さらに、/TrimBoxなしでもトンボでサイズを確認して出力してくれる業者がある件。描きトンボを認識してくれるRIPがあるという噂。
だから、30年間もトンボをつけてきた人には、そのままトンボをつけていただいて、廃業、又は退職まで頑張ってもらえばいいんじゃないですか?
2.「校正を裁ち落とすなら出力時に行えばよい」について
出力時に仕上がり寸で超正確にカッターで切ってくれるんならね。
参考:
こんなマシン・アプリがほしい! [mentai.2ch.net]
あーこれ僕が名無しで建てたスレだw
3.「アドビのグラフィックソフトはかなり以前からプリント時にトンボを付加できるようになっている。」について
オリジナル色玉とか、実現できないじゃん。デザイン会社としてのアイデンティティはどうするの?
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この書籍で全体的に漂っている雰囲気は、「アドビ様リコメンワークフローはよーく分かったけどさ、これどーやって教育するの?」ていう部分ですよね。
PDF入稿受け付けてわかったことは、「自分にとってメリットがないとやろうとしない」「痛みを伴う改革などしたくないよねー」て思っている、つうことです。