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2007年8月29日 12:12

デザイナが望んで印刷工程をいじりたがっていたのに何を言っているのだ

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なんだかもやもやするエントリ見ちゃった。

印刷しやすいように、印刷機の顔色伺ってばかりいるのでデザインがつまらなくなるんやと思うんやけど。そりゃ、印刷が大事なのはわかってるけど・・・ [plaza.rakuten.co.jp]

DTPの前の時代はデザイナーが必ずイニシアティブをとっていました。それからそのデザインが生きるような製版とそして印刷と順を追って仕事が流れていきました。デジタル化されてからはどないです?特に私の今の位置は印刷とすぐ隣合わせにいるので常に印刷の前工程の覚悟が必要であります。それが悪いとは言いませんが、常に印刷の事を考えての作業になるので正確さと俊敏さとが要求されるわけですが、印刷機の前にひざまずいているような気がしてむなしい時があります。印刷のための製版、製版のためのデータ作り、そのためのデザインという順序で必然的にデザインは印刷のためにあるという図式になってしまっています。ほんまはどないやねん。

DTPって、製版工程のシミュレータですよ。デザイナがDTPを採用した時点で、デザイナ側に製版工程が預けられているんです。DTP黎明期のデザイナは、「うちらが製版のコントロールを勝ち取った!」って喜んでいたはずなのにね。

樹脂版を焼いてもらうのにはケイの太さが0.5ミリ以上必要とか、細い明朝体は使ってはダメとかそういった制限があるのので、それが私を縛り付けるのであります。

あと、補足すると、その製版工程って、結局誰かがやらなきゃいけない工程なんです。デザイナが制限無しに作った図案があれば、それ製版できるようにする工程が必ず発生する。工程が発生すると、コストも発生する。それだけのことじゃないですか。

よって、自分で製版工程の面倒までみたくないというのであれば、それを押しつけられる後工程にコストを払ってやってもらう、ていうことにすればいいんじゃないでしょうか。“ものづくり志向”の印刷工房さんもありますから。そういう印刷業者さんに出会える(もしくはディレクタにコーディネートしてもらえれば?)といいですね。

投稿 大野 義貴 [DTP] | |

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直前のエントリは、 デザイナが望んで印刷工程をいじりたがっていたのに何を言っているのだ ていうものでしたが、 期を同じくして、 Planet DTP@jp経由で、 ぬぷぬぷグ裸フィック デザの舟唄 [senjunamaco.blog46.fc2.com]  データの作り方などハッキリいってどうでもいい。  本来、デザイナーはデザインカンプを1枚提出するだけでいいはずなのだ。  それなのに「データくれ」って現場が言うから面倒くさいがたしなみ程度に問題の無いデータを新たに作って渡す。 ていうものがありま... 続きを読む

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