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2004年5月 6日 07:31

パソコンの昔話をしよう:インターレースモード

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インターレースモードというなつかしの話題が出ていたので、思い出を書いてみる。

http://blog.livedoor.jp/jdash/archives/526323.html

これは発想の転換だね。というか何かインターレスモードの復活か? MSXのSCREEN7を思わせる作画テクニック。

よく考えればMSXで表画面と裏画面で高速にカラーを変えればカラーが重なって多色刷り…じゃないや数多くの発色が可能だったのだろうか。それより、あれか、SCREEN12あたりで表画面と裏画面で高速切り替えすることでもう少しエッジが滑らかな画像ができるのではないか…なんて妄想するが、VDPがついていかないわな。

MSX2+ でエッジを滑らかに(というよりはエッジを自然)するには、SCREEN10の YJK + RGB 混在モードを使う方法があったと思います。SCREEN 12 で表画面と裏画面を切り替えることは、SCREEN 7 インターレースモードと同様、走査線の垂直回帰中に表示する画面を切り替えればいいので低コストではあると思いますが、貴重な裏画面をワークエリアとして使えなくなること、1画面に 64KB + 64KB = 128KB のメモリが必要で、これらの理由で現実的には高コストではなかったかと思います。

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インターレースモードの先駆けともいえる、日立ベーシックマスターレベルⅢ(MB-6890)というパソコンがありました。1980年に発売されたこのマシンは、「パーソナル(個人向け)のコンピュータには『ひらがな』が必要」と考えたのか、「1byteひらがな」を持っています。ひらがなは、曲線が多いので、当時の普通のパソコンの1キャラクターの構成ドットである 8×8 ドットでは表現できないということで、ひらがな部分は 8×16 ドットで構成され、グラフキャラとおなじキャラクターコードが当てられました。また、当時のパソコンは、専用モニタに接続することの他に、家庭用テレビに接続することも考えなくてはいけませんでした。これを低コストで行なうために、インターレースモードが採用されました。

ひらがな表示は、モーダルになっていて、SCREEN ,,0 でひらがな、SCREEN ,,1 で グラフキャラになります。また、キーボードにも、いわゆる「かなキー」には、カタカナランプ(赤)とひらがなランプ(緑)が付いていました。

インターレースモードはちらつくので、純正ディスプレイとして、「長残像ディスプレイ」が用意されました。このディスプレイはデジタル8ピンのインターフェースだったとおもうので、MSX 等には接続できなかったでしょうが、もし接続できたら快適な 424ライン表示が出来たのではないかと思います。我が家にあったディスプレイは、長残像のグリーンモニタでしたが、このモニタと、日立 MB-S1 の ワープロソフトで見た16ドット漢字はとてもきれいに見えたものです。追記すると、後年 EPSON が出した、 日電PC-98ハイレゾモード互換機、EPSON PC-386GS は、やはりインターレースモードでハイレゾを実現していたので、この機種の純正モニタCR-5500は長残像タイプになっています。逆にいうと純正モニタを買うしかなかったということです。

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記憶のみで書いているので、思い違いがあるかもしれません。

投稿 大野 義貴 [パソコン・インターネット] | |

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