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2004年7月 8日 02:17

Illustratorは、透明効果があると人が変わったかのようにラスタライズしはじめる(設定次第だけども)

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IllustratorアイコンDTP駆け込み寺のBBSで見た、「意図しないところが勝手にラスタライズされる現象」の回答の際に使った、

Illustrator 9 から搭載の透明効果ですが、これが書類の中のほん
の一部分にでも使われていると(版面に関係ない張るか彼方にあっ
たとしても)、Illustrator は人が変わったように挙動を変えます。

ていうのが意味不明だと思うので、図解します。

~~~

Illustrator 10 で、適当な画像を配置して、その上左半分にかかるように矩形を書き、線:K100、塗:C1M1Y0K0 にして、属性パレットの塗りオーバープリントにチェックを入れて、オーバープリントプレビューします。

当然、画像のC版とM版がない状態になります。

ill-overprint01.gif
▲左半分はC版とM版ヌキです。

この状態を、分割プレビューパレットを使って確かめてみましょう(分割プレビューパレットをあらかじめインストールしておく。)
オーバープリントは透明とは違うから、当然分割プレビューパレットは反応しません。

ill-overprint02.gif
▲オーバープリントは、透明効果と違うので分割プレビューに反応しません。


~~~

つぎに、はんづらからかなり離れたところに、適当にドロップシャドウをつけた矩形を書いてみます。

ill-overprint03.gif
▲何もこんなはなれた場所に置かんでも…

そして、分割プレビューパレットを見てみると、……。
あれ? さっきまで反応していなかったオーバープリントの矩形も透明効果として反応してしまいました!

ill-overprint04.gif
▲アレ?オーバープリントにした矩形が透明効果として認識された。

当然、下にある画像は、上の矩形のせいで分断されてしまうわけです。

ill-overprint05.gif
▲当然下の画像は影響を受けるオブジェクトになります。

~~~

分割プレビューパレットの、「可能な場合オーバープリントを保持」にチェックをつけると、世界は一変、透明効果と、オーバープリントが切り離されるのでした。ただし、「可能じゃない場合」があるからやっぱり分割プレビューパレットで確認しましょう。

ill-overprint06.gif
▲今度は、オーバープリントの矩形は透明効果でなくなった。

ill-overprint07.gif
▲問題なし。出力時に気をつければな

~~~

こんな感じです。

今回のネタの半分は、こちらの方の書き込みを参考にしました。

★ デザイン料なんて、ボッタクリ! ★ [2ch.net]
http://mentai.2ch.net/dtp/kako/1034/10343/1034352483.html

114 名前:氏名トルツメ 投稿日:02/10/17 18:25
98氏がうらやましい。
使えるソフトが多いほど表現の幅は広がると思う。
それに比例してバグ回避、裏技駆使など煩雑になるけどね。

>>108
使いこなすっていうか、自分のイメージどおりのデザインを
DTPで作るには難しい部分があると思う。
一時話題になったデザイナーで、QXの本文を1行ごとのブロックで
組んでる人がいた。マジで完成度を追求するとそういう事になる。

昔は簡単に指定できた事で今は不可能なテクニックも色々ある。
例えば全面写真の上に本文をレイアウトし、
文字色を写真のM版+Y版にする、なんてのは出来ないよね?
けっこうきれいなデザインになるんだけどな。

投稿 大野 義貴 [Illustrator] | |

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