CTPのシーケンスが多重化するのはいいが制御に問題があったり
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CTP の高速化の歴史は、同時にできる作業をどの様に連携してさせるかというシーケンスの最適化・多重化の歴史でもあります。かつては、刷版のローディングと、露光と、刷版の排出のそれぞれの作業が完全に終わるまで次の作業にいけなかったのですけれども、その後の改良で、それぞれのシーケンスで問題ないところは同時に作業するように改良することにより、1時間に4版焼けていたものが、1時間に6版焼けるようになりました! スゲー! なんていいつつ、今や1時間24版のマシンとか普通にある時代ですから、昔話にもなるはずです。
ちなみに、シーケンスの多重化は、流れが問題なく進んでいれば高速化に貢献しますけれども、どこかで版がジャムると、2版ヤレ版になるという両刃の剣でした。
シーケンスの多重化は、誰が担当しているのか、という話もあります。ハードウェア側で多重にシーケンスできるようにしてあって、ソフトウェア(RIP側)で指示を出すというのが現在使っているシステムのようです。「刷版のプレロード」というのがあって、C版を焼いているときにはM版のローディングの準備をしておくというものです。
In-RIPで4C分焼くと、こんな感じです。実際には、次の版のローディングは、露光中に動作が始まっています。
- K版ローディング→K版パンチ→K版露光→C版ローディング→K版排出
- C版パンチ→C版露光→M版ローディング→C版排出
- M版パンチ→M版露光→Y版ローディング→M版排出
- Y版パンチ→Y版露光→Y版排出
ところで、M版だけ出し直しすると、Y版分のローディングまでされてしまってこまるんですけれども、どうしたらいいんでしょうか。
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