ポスト MS Pゴシック時代のAA再現について
スポンサードリンク
http://khdd.net/kanou/kangae/newest.html
今すぐできること
以上は、AA 用フォントの作業をやるときのための備忘として書いたのだが、とりあえず、いま 2ch のログを紙メディアで印刷しろと言われたらどうすればいいだろう。若干の時間の猶予はあるとして、以下のような方法が考えられるだろう:
- MS P ゴシックでそのまま刷る
- けっこうズレる(要調整)。太い。('A`) の右目が違う
- モナーフォントで刷る
- 漢字の品質が問題外。('A`) の目が違う
- Arisaka-AA で刷る。
- 太い。少しズレる。('A`) の右目が違う。ライセンスの問題?
- MS P ゴシックの画面表示をキャプチャする
- 手間がかかりすぎる
- MS P ゴシックのビットマップからフォントを起こす
- 本文もドット文字になる。ライセンスの問題
- 改変可能な既存のフォントの幅を調整して合わせる。
- 小夏: 現在考えられるほぼ唯一の選択肢。ビットマップ同様、げたばきが無い。やはり太い。
M+ Outline: 太さはよりどりみどり。漢字がまだ無いなど、作業中の部分が多い
IPA フォント: 単独配布不可。(当然ながら) 完成度は非常に高い。他のゴシックよりやや細め。
このほかでは、AA補正機構を利用するやり方はどうでしょう。
MS Pゴシックというのは、おおむねの文字コードの範囲においては、MS ゴシックと同じ字形を使い、文字の形状により字送りが変わっているものです。これは、本来は組版ソフト側で行われる組版処理の一部を、フォント側にその機能を持たせたともみることができ、いうなれば「機能性フォント」です(1byte 部分はローマ字を中心にグリフが異なっているところもある)。
AA で使われる字送りは、MS Pゴシックという「機能性フォント」が持っている字送りを利用して、組版されているわけですから、これは、MS ゴシック+MS Pゴシックの字送り+1byte分のプロポーショナルグリフ があれば実現できるはずです。
また、MS ゴシックは、一般のフォントと同様、全角を基準として作られているフォントです。
ということを考えると、Mac 用 2ちゃんねるブラウザなどに搭載されている AA 補正を、あらゆるフォントで適用できるようにするというのが、ポスト MS Pゴシック時代には必要なんだと思います。
未来予想図:
問題なのは、レガシーな画像形式なくせに、識別子がないことです。
(2007.12.21 13.21追記)
いまの時点で評価すると、Web上だとMS PゴシックをCSSなどで指定しているサイトが多くて、自動的に新しいWindows Vistaでの標準フォント、メイリオに置き換わっていないことと、Windows VistaでもMS Pゴシックが付属してくることで、問題はまだ顕在化していないようです。
また、改造になりますが、メイリオフォントの文字送り等を調整するツールがあるようです。
http://www.drk7.jp/MT/archives/001249.html
スポンサードリンク
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://blog.dtpwiki.jp/MTOS/mt-tb.cgi/576
コメントする