ATA133RAID-PCI2はやっぱりうそRAID
スポンサードリンク
この手の IDE-RAID カードは、基本的に UltraATA 増設カードであって、たとえば HDD 2台で RAID 1 を構築したとすれば、まず 低レベルでは お互いがなくてもブートアップできるような仕組みになっていて、Windows などで組み込むドライバによって、カード上に存在する HDD をひとつのボリュームに見せるという形で RAID っぽくなっています。
今日、アクセスランプがついた HDD ケース2台に HDD を入れ、RAID カードにつないで、ブートしてみました。同じバス(今回はケーブル)につなぐとアクセスランプが同時に点灯してしまって区別がつかないから、別のバスにそれぞれ1台ずつつなぎました。
そしたら、アクセスはほとんど RAID アレイの番号の若い方に集中していました。
RAID 1 って、原理的には、読み込みは倍近く早くなることもできるはずなんですけれども、このアクセスの仕方はまったく早くなる気配なしという感じです。これじゃ、Linux の md デバイスの RAID 1 の方がましっぽいです。
というわけで、ATA133RAID-PCI2 は、ディスクに冗長性を持たせるという意味での RAID 1 ができるということのようです。かねかえせ。
投稿 大野 義貴 [パソコン・インターネット] | 固定リンク |
スポンサードリンク
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://blog.dtpwiki.jp/MTOS/mt-tb.cgi/947
はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
ちょっとだけコメントさせていただきます。
残念ながら、RAID1は、原理的にはアクセス速度はHDD1台よりも遅くなるんです。
http://www.hypertools.co.jp/raid-sv/raid1qa.html
もしも、2台のHDDでRAID1を組むと速度がUPするRAIDカードがあったとしたら、それは1かたまりのデータを2台のHDDに細分化して交互に書き込み、RAIDカードが後でつじつまを合わせているのではないかと推測しますが、バースト転送時には結局遅くなるでしょうし、突然の電源断時に不整合が起こる可能性があるので、RAID1に求められる冗長性が微妙になってしまうのではないかと思われます。
LinuxのソフトウェアRAIDは、おそらくできるだけ同時に書き込んで、不整合を起こさなくしているのでしょう。
どっちにしても、書き込む量が2倍なので早くはならないでしょう。
ということで、残念ですがかねはかえしてもらえなさそうです。
Raid0(ストライピング)とRaid1(ミラーリング)を混同していませんか?
ミラーリング(Raid1)は基本的に速くはなりませんよ。
書込みは同じものを2台に書くので遅くなるし、読み込みは片っぽから読むので単独の物と同じか、PCIがネックになって多少遅くなるくらいでしょうか。
>かねかえせ。
http://www.white-room.jp/cgi-bin/a-blog/index.php?ID=42
それ、うちに余ってたのに……。
RAID - Wikipedia:RAID 1: 二重化 (ミラーリング)
つうわけで、
ていうのは、「原理的」って最初からしっかり逃げ打っています。
これは、僕の観測結果で、アクセスの仕方が1ドライブに偏っていることを指しています。Linux の md デバイスは、アクセスランプが別段偏って点滅しているというわけではなかったです。しかし、md デバイスの RAID 1 の速度を測定していない点に関しては問題がありました。
これは、結びの句です。アドビソフトがへんてこな動きをすることを見つけたときに「かねかえせ」って書いちゃう傾向があります(90日以降は返さない事になっているのは分かっていて書いている)。もっとも、この IDE-RAID カード、僕の環境では何もしなくてもリビルドプロセスに入ってしまうというトンデモカードだったので、後日かねかえせ、ていう気分にはなりました。