DTP現場の停滞は教育訓練手法の不在にあるよ。
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Underconstruction by Taiyo@hatena:■[DTP]死人は生き返らない。宗教なら別だが…… [d.hatena.ne.jp]
で、Mac OS XのDTP環境とInDesignだ。この環境はXPressを筆頭とする三種の神器の代替環境じゃない。いままでオペレータに書籍の設計を握り込まれていた上流工程で書籍設計をすべて終わらせるためのツールだ。設計に時間を割くように作られていて、実際の組版工程はXPressのオペレータほどコストの高い人材を必要としないようなワークフローを組むと最高のパフォーマンスが出る。引き出し線を引くためにIllustratorやPhotoshopをがちゃがちゃ操作したり、XPressのちょっとした癖(数値精度が低いから100qのボックスを作るのに100.001qなんて入力したりする)を知悉している――「仕事してる感じ」を満喫するようなというと言い過ぎかな?――オペレータなしで書籍を作り上げる方法が提案されているんだ。このAdobeからの提案が実現するまでには何年か必要かもしれないけれど、つきあう価値は十分あるんじゃないだろうか?
Quark XPress オペレータというのにどれほど熱心な人が居るかどうかが問題です。だって、Q がおかしいって認識している人はみな一目散に InDesign に乗り換えてしまったわけで(でも InDesign は操作感や UI などユーザエクスペリエンスの向上という意味でかなり迷走してポイントを落としている)、いまだに使っている人って、Q の問題を「そういうもんだ」て理解しているから。だからそういう人は Q を一生使うしかないんじゃね?ていうのが僕の考え。
でも彼らが印刷人生を全うするまでにいろんな考えを彼らに浴びせて、環境に固執せずに柔軟な制作環境を取ることによるメリットを提示することは必要なんだけど、業界のメジャー誌といわれている(書店売りされているって意味)DTP WORLD 誌は残念ながらその役割は果たせていない(D 誌でのレイアウトグリッド使用を強迫するような一連の記事は、D 誌の読者層から見ると大きな失敗だったと思う)。
そんで今 D 誌なり競合誌が持たなきゃいけない連載は、教育訓練の手法に関する連載だと思う。僕もよく教育訓練をしなくちゃいけない場面があるのですけれども、教育っていうのは教員養成課程というものがあるくらいめんどくさいものなのに、それに関する言及がないのは、雑誌編集者が問題意識を持っていないかパープリンかなんだろう。かくいう僕も教育心理学とか取ったのはもう9年も前だからかなりやばくて、そういう教育学的部分と DTP やっとる現場での実情とのバランスがとれた記事があるといいなーと思ったけど絶対実現しそうにないなこりゃ。
とりあえずね、D の人は、Software Design 誌とか参考にするといいと思います。教育訓練に関するやわらけー読み物(対話形式のやつね)が載っていて、逆にかの業界では教育訓練も課題であると認識されているっていうのが実感できます。
さとうかしわ載っけるのはかまわんがさとうかしわで終わっちゃいかんとおもう。
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