Excelをワープロ代わりに使う人たちは、MS ゴシックはウェイトがBold相当なのでけっこう太いのに画面上で見にくいという理由でBold属性付ける
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Microsoft Office 2003 では、バンドルフォントとして、リコーの HG シリーズのフォントが付いてきており、Windows に標準搭載の MS シリーズを含めてファミリーを成していたりします。
ウェイト | ゴシック | 明朝 |
---|---|---|
Extra Bold (すごく太い) | HGゴシックE | HG明朝E |
Bold (太い) | MS ゴシック | HG明朝B |
Medium (中くらい) | HGゴシックM | |
Regular (ふつー) | ||
Light (細い) | MS 明朝 |
というわけで、和文フォントは(今度の Windows Vista に搭載されるメイリオフォントは知らんけれども)、ボールドスタイルによる指定はしないで、フォントファミリー内のウェイトが大きいフォントを選択し直すのが基本です。
でも、「Bold(ボールド)」ボタンがアプリに用意されていると使っちゃうよね。特に、Excelをワープロ代わりに使うような、文書の再利用とか構造化とか興味ない人たちは、ものすごく気軽に、「MS ゴシック」に「Bold」を指定してしまいます。それ、ウェイトがもともと「Bold」だから印字で文字がつぶれちゃうよ!
▲上:ボールドなし、下:ボールド指定。こんなにつぶれて印刷される処理系もある
どうしてMS ゴシックに「Bold」かけるの? て聞いてみたら、「画面だと細くて見にくいから見やすくするため」とか言われます。MS ゴシックのビットマップフォントが、「Bold」にふさわしくない細さで表現されているが為の悲劇。
▲上:印字、下:画面表示。画面表示上はそんなに太くないように見えてしまう
~~~
何が言いたいか、ていうと、太字にしたいのなら、ボールド指定しないで、太いフォントを選んでほしい、ていうことなんです。ていうか入力時に見やすくするためにボールド指定するっていう思考パターンって、大事な何かをわすれてしまっているような気がする……
投稿 大野 義貴 [パソコン・インターネット] | 固定リンク |
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ごめん…エントリのタイトルがつぶれて読みづらいのは、エクセラーを揶揄したギャグではないのね…orz
Safariに あわせて、font-weight:bold 指定してあるんです。Safariは、この項の話とは別に、font-weight で、ファミリ内のフォントを選定するような動きしますので。
それって、「太いフォントを使ってくれない」ユーザーの問題じゃなくて、「太字ボタンを押したときに太いフォントを探してきてくれない」Office(あるいは表示システム)の問題じゃ?
MS 明朝へ「ボールド指示」したときに、HG明朝B と HG明朝E のどっちを使うべきなのでしょう? MS ゴシックとHGゴシックでファミリーであると認識させるにはどうするかとか(そもそも認識できていたら Windows はちゃんとそれで表示する仕組みになっているはず)、いろいろ問題があって、欧文フォントの bold スタイル(と italic スタイル)というものと、和文フォントのウェイト別のバリエーションは相性が悪い。