不可能なはずのアウトライン化した図形を文字に戻すIllustrator 8用プラグイン
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DTP WORLD 2006.9月号の「まいど!プラグインです!」ていうコーナーが今回で最終回なんですけれども、
本日のおすすめ
【アウトライン化された
パスを文字に戻す
魔法のプラグイン】
つうのが載っていました。
アウトライン化されたパスを選択して、文字メニューから「CTE逆アウトライン」を実行すると、なんと文字が復活!
ナニコレすごくね? 仕組み的にどうやっているんだか気になるー。僕はトリムマーク自動検出して/TrimBox に設定するプログラム作ろうとして挫折した経験があるよ(その経緯はこのブログ内のどっかに残っている)。
ただし、戻せるのはモリサワのCIDフォント基本5書体だけという制限があるということと、CIDなのでMac版のみの提供であることをご勘弁いただきたい。
ていうオチが付いている。
これで、ますます Illustrator 8 と Mac OS 9 が捨てられなくなったね!
ちなみに、これを含む連載で取り上げたプラグインは、DTP WORLD の Web(http://www.wgn.co.jp/dtpw/)で 2006年10月末まで公開なんだそうです。必要な方は確認してみてくださいね。
投稿 大野 義貴 [Illustrator] | 固定リンク |
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アウトラインから文字コードへ戻すやり方としては、
・OCRと同じ方法
・アウトラインを逐次取得し、文字ごとにチェックしていく
といったことが考えられます。
前者は汎用ですが、誤読率がどの程度か。
後者は確実だけど、フォントに依存する。
今回の話からすると、後者なのですが、問題なのは時間がどれだけかかるか..という点ですね。
この方法を使えば、時間を気にしないなら、どんなフォントでも対応可能なはずです。手でフォントを限定させるインターフェースにすれば、もっと多くのフォントでも、現実的な時間で利用できると思うのですが。
それとも、アウトラインDBを作って、そことの比較なのか? それなら、ある程度高速にできるが、フォントが限定される。
DB方式なら、その気になれば作れるかなぁ。
こんにちは。
その連載を執筆&プラグイン開発をした船橋です。
次号が通巻100号リニューアルということで
これを機会にプラグインの連載も終了することになりました。
ご愛読ありがとうございました。
さて、方式についてですが、
ron.さんの仰るようにDB方式です。
アイディア自体は8年前からあったのですが、
連載が最終回なので、それを記念に作ってみました。
まず、SJIS全文字をアウトライン化しつつ、特徴を抽出して
文字コードとフォント、特徴データをハッシュ化したものを
ファイルに書き出していくというプラグインを作って、
それをぶん回してDBを作成しました。
MacBook Pro+SheepShaver+AI8で1書体10分掛かりました。
フォントのType1CharStringを直接読んだ方が早かったのですが、
使用許諾契約とかあるので、抵触しないよう回り道をしています。
それもあってDBにはアウトラインのポイント位置は
持たせていません。1文字当たり32バイトしかデータを持ってません。
その割には、結構いけてる方だと思います。
次に、本番プラグインでは、
選択された複合パスから同じ方法で特徴を抽出して、
ハッシュで引くということを行っています。
この特徴データの性質上、複雑な字形ほど認識率がよく、
シンプルなものほど復元精度が落ちてしまいます。
まあ、2日で作ったものなので、この程度でご勘弁を。
通常、難読文字ほどこういうツールが欲しいわけですし。
変形が掛かったものからでも、100%復元する方法はアイディアとして
あるのですが、今回は時間がなく、一番簡単な方法を採用しました。
お盆進行でなければ、100%法にしたところですが。残念。
テキストフレーム(行揃え、行間、カーニング、段落設定)なども復元できる
アイディアがあるのですが、フリーウェアではとてもムリなので、
それは、ちゃんとしたお仕事として依頼がきたら作ろうと思います。
逆アウトライン全自動処理サーバとかの需要はないものでしょうか。
依頼があれば、対応フォントを膨大にして
100%復元テスト+元データ/復元データ自動検版機能付で作りますが。
勿論、5.5~CS2だけでなく、アウトラインPDFにも対応で。
金額はそれなりですが(笑)。
以上、ご参考まで。