+DESIGNING the InDesign:サイズに細かい数値を指定しても意味がない、はダウト
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冬が始まって路面凍結か始まったり積雪したりして出不精になる前に、書籍を買いに行ってきたのですが、そのうちの1冊。
+DESIGNING the InDesign―InDesign Masterになるために、これだけは覚えておきたい珠玉のテクニック
でも、この本って、傷が目立ちやすいんですよね。戸田書店では、雑誌の棚にこのムックのシリーズがまとまって刺さっていましたが、最初に出たものは、傷だらけの戦士になっていました。傷だらけの戦士といったら当然ヴァリス X です。どうでもいいや。
さて、おなじみな方たちが書いていますが、あえて苦言をば。
cite: +DESIGNING the InDesign p.84 左下コラム
CAUTION!
増えていく合成フォント?
合成フォントの文字サイズに、図のような小
数点以下の半端な数値を指定して保存する
と、次回そのドキュメントを開いた際に、合
成フォント名が重複しているというアラート
が表示され、合成フォントが増えていくとい
う現象が起こる。「サイズ」にあまり細かい数
値を指定しても意味がない。切りのいい数値
を指定するようにしよう。
(図は略)
はい、[これはひどい]です。「サイズ」にあまり細かい数値を指定しても意味がない。
とあるが、計算して出てきた結果をそのまま入力した、つまり何らかの根拠があってその半端の数字を入れたわけなので、入力した人にとっては意味がない数字ではないです。
ここで小数点以下を入れたくない理由は、InDesign の誤作動を防ぐためなのですから、こういうのは素直に、「InDesign の不具合を回避するためには、現状、小数点以下を丸めて、整数%として入力するしかないようだ。」と書くべきですよね。
特に、この書籍が出た後、InDesign 側で修正されてしまったら、現状の記述はまるでピンぼけになってしまいますし、素直に説明するのが一番だとおもいます。
(2006-11-12 2.25 訂正)
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変更後:+DESIGNING the InDesign:サイズに細かい数値を指定しても意味がない、はダウト
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合成フォントの「サイズ」はテキスト相対サイズで指定するようになっています。また、合成フォントは、どちらかというと本文などの小さい文字サイズに使うことが多い機能だと思います。
例えば、合成フォントの「サイズ」に100.5%などのサイズを指定して、作成した合成フォントを適用したテキストの文字サイズを13Qに設定したとします。サイズを大きくした文字種との差は、13Qの0.5%だと0.01625mm。この差が大きいと考えるか、小さいと考えるかですよね。
たいていの場合は、ダイアログ上のサンプルを見ながら、見ためのバランスでサイズとベースラインを調整していることが多いと思うので、その点も考慮してみると捉え方も変わってくるんじゃないかと思いました。また、整数に丸めて指定したものと端数を設定したものを見比べてみて違いがわかるかどうか。大きいサイズでは差が出てくると思いますが、本文レベルではほとんどわからないのではないでしょうか。
まぁ、不具合があるのは不便ということに変わりはありませんが。
執筆陣のひとりなのでコメント入れるのを躊躇したのですが、いち個人の感想とみていただければと思います。