「完全データ入稿」≠「完全データ」の入稿
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印刷屋さんの用語は、地方や事業所毎にローカルの言い回しがあって、印刷事業に参入した時期や、活版あがりか、製版あがりか、アドビシステムズの造語か、そんなところまで含めて言葉の意味がぶれまくりんぐです。
HOUYOSHA☆赤い編集長のきまぐれ日記 データ入稿の条件って。。。 [blog.goo.ne.jp]
先日競争入札があって仕様書を見ていると
・完全データ入稿
とある。ふーん、一般事務の環境でDTPデータ作成できるんかと思いつつ続けてみると
・ただし校正1、2回を要する。
とある。うーん、日本語になってない。
よくわかりません。
で、完全データ入稿、ていう用語が使われる場合、いままで版下に親しんできた人なら、「完全版下」に対する「完全データ」、ていう単語と解釈するのが普通なわけです。だから、「完全データ」は、そのまま製版できるデータのことになります。
一方、完全版下という単語を知らない人においては、完全データ入稿は、ポジ原稿や反射原稿などを、発注者側で全部データにしちゃった、ていうことになり、データの完全性を保証する言葉ではなくなります。つまり、「完全データ」の入稿ではなくて、「完全に」「データで入稿」するという意味になるわけです。
中途半端に印刷のことをご存じだととかく
トラブルのもとです。
しっかりと状況を把握しておたがい理解せねば、ですかね。
発注者側に印刷のことを知ってもらいたいというのはあるわけですが、受注者側も発注者側の要望をくみ取る努力はしていかなくてはならないですね。
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殆どの場合、でじたるデータ(Word、Excel)入稿・要編集ですね~