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2011年4月14日 17:30

「InDesignアウトライン化死ね死ね団」が結成できないわけ

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InDesignで入稿するときアウトライン化したらダメっていうのはDTPの情報に明るい人なら常識なのですが、残念だけれども実際に入稿しようとした段階で「全部アウトライン化してください」と言われる、と言うのを見聞きしています。

こういう企業が一部に存在している、ということは、印刷事故を誘発する機会を作っているわけで(事故らないで全部アウトライン化できる、と言うのならその情報を有償なり無償なりで公開して見やがれってんだ→そう言っている人も見たことある)、InDesignでアウトライン化して入稿することを撲滅する「InDesignアウトライン化死ね死ね団」が結成される流れはあってもいいのではないかと思います。

しかしながら「InDesignでアウトライン化して入稿」っていうのは、まともに使えるバージョンになってきたといわれるInDesign CS2あたりから聞かれるようになっていまだに衰えないことから、「InDesignアウトライン化死ね死ね団」は結成されていないと見るべきでしょう。

なんで「InDesignアウトライン化死ね死ね団」が結成されないかというと、「DTPにおけるジャーナルが消滅しちゃったこと」にあると思います。

ジャーナルっていうのは定期刊行物のことで、ある一定のレベルの情報をある程度のまとまりがある読者に提供するものなので、雑誌とは限らず電子媒体でもいいのですが、DTPでは実質的にDTP WORLDが休刊した時点でジャーナルが無くなったとみなしてよいと思います。

なんだかんだ言っても、そういう所で「InDesignアウトライン化がダメ」とか書かれることで、根拠として参照されたり、議論の種になったりすることもあったのではないか、と思うわけです。

さて、死んだ子の歳を数えてもしょーが無いので、じゃあこのソーシャルメディア台頭の時代に「InDesignアウトライン化死ね死ね団」を結成するにはどーするか、というと、やはり「自分は出力師です」と自分のプロフィールに書いている人がソーシャルメディア上で発言することでしょう。

「出力師」っていうのは10年以上前にとある人が「ダメデータをまともに出力できるように修正する仕事は職人である」という観点で自らをそう称していました(のだと思います)。そーいう意味では僕もある時期までは出力師であったことは間違いありません。

しかし、現在は出力業務には携わっておらず日々紙器生産に従事しているわけですから、残念ながらそういう立場のもとで「InDesignアウトライン化死ね死ね団」の活動をしても白い目で見られるわけです。

つうわけで、現在「出力師」をやっている人は、「InDesignアウトライン化死ね死ね団」を結成したらいいのではないかなーとか思いますよ。その際、「どうしてもInDesignでアウトライン化をしなくてはならない業務」の存在を認めてあげて、アドバイスしてあげてくださればと思うのです。

投稿 大野 義貴 [DTP] | |

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