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2004年4月30日 20:10

ソフトバンクBeep復刻版:おそらく日本初のDTPページ

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旧聞に属するかもしれませんが、月刊 I/O創刊号(月刊 I/O 2004年4月号付録として)、年刊ア・スキー1982年号(月刊アスキー別冊よみがえるPC-9801伝説袋とじとして) に続きソフトバンクから出ていたセガ寄りでソノシートが熱いゲーム誌 Beep も、「Beep 復刻版」なる復刻版が出ました。最近復刻版おおすぎ。なんか後ろで糸引いていない? それはない?

復刻版の目玉は、「ソノシート復刻 CD2枚/冊子『Beep Best』1冊」となっており、ソノシート復刻 CD はやむなしとも思いますけれども(ソノシートそのものが復刻したところでいまさらレコードプレーヤーはさすがにつらい)、もう一つの冊子「Beep Best」は、Beep誌の過去の誌面のダイジェストのダイレクトになっています。

その中の、pp.56-57 の見開きは、欄外解説を引用すると、

urn:isbn4-7973-2623-9 p.56欄外

1987年3月号 「BeePress」はMacエヴァンジェリストとして知られる大谷和利氏が、阿木二百名義で製作。恐らく日本初のDTPページだと思われる。当時からWYSIWYGを実現していたMacだけのなせる技だが、スケーラブルフォントなどはなく、ジャギーののりまくったフォントで印刷したものを版下として出すしかなかった。今では雑誌そのものがDTPで作られる時代に。しかも技術革新のスピードはすさまじく、月曜日の情報が金曜発売の雑誌に載るのも当たり前になった。
となっています。復刻誌面中、欄外に「Special Thanks to Cannon 01 Shop for LaserWriter Assistance」となっている、そんな時代の物語です。

僕は当時、アメリカでMacがはじめて発売されたときのテクノポリスの記事で、スゲーけどタケーつう意識がずうっと頭の中にあって、今や 10 万円で買える Mac つーのもスゲーと今だに思ってしまうのですが、この記事の数年後に、友人宅の PC-9801 で動く P1.EXE に触発されて MSX2 の HALNOTE でこの記事と似たようなことをやることになろうとは思ってもみませんでした。つうか HALNOTE、専用カートリッジが必要とはいえ、MSX2 の RAM64KB/VRAM128KB で WYSIWYG なレイアウトソフト、グラフィカルな表計算ソフトが動かせるなんて HAL研究所 の技術はサイコー なんて思っていた矢先、HAL研 は潰れてしまい任天堂の下でハル・コーポレーションになったり星のカービィー作ったりしたのですね。HALNOTE の GUI や、フォントの装飾等、まんま Mac だったりします。

「恐らく日本初のDTPページだと思われる。」がはたして本当かどうかはさておき、いま DTP 業務にたずさわれていて、当時のことに興味をもたれた方はご覧あそばせ。僕に聞いても当時の DTP や Mac のことは語れませんのでご了承ください(知らないもん)。

最後に、僕はセガ派じゃあない。

# つぎはベーマガ復刻版かなあ。奥村印刷さん、がんばれ。ベーマガ誌上に出てきた奥村印刷のやすきよさんって一体どんな人なんですか?

投稿 大野 義貴 [DTP] | |

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