DTP WORLD 2004.9月号:Adobe XMPを考えてみた
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DTP WORLD 2004.9月号 P.112に、Adobe XMP ていうテクノロジの紹介記事が載っていたわけなんですけれども、僕なりに考えてみました。この記事については、ツッコミ歓迎。
まず、DTP WORLD の記事じゃあ全然足りないので、こちらも見てね。アテネを見てね。(←しんでください)
山田祥平のRe:config.sys:メタデータとAdobeの思惑 [impress.co.jp]
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要するに、これからの Adobe のソフトから吐き出されるファイルは、ファイル形式が許すかぎり、内部に XML として(他のソフトで扱いやすいという意味)制作者の情報や、そのファイルの説明(リンゴ,赤,とかkeywordにしておく)をファイルに埋めこんでおくことになり、いわば「我が輩がなにものであるか」という名札を自らに貼っつけておくようなものなのですね。まさにセマンテックウェブの基礎、データが饒舌に語り始めそうです!
この、データにいかに低コストでメタデータ(制作者やキーワードになるでしょうか)をくっつけられるかというのが焦点なんですけれども。僕的には、Photoshop で 一通りの画像処理が終わって保存するとき、Photoshop 自身が、リンゴっぽい画像なら「リンゴ」と自動判断してタグつけしてくれないとイカンと思います。同様に、はだかの女性っぽい画像なら「はだかの女性」と自動判断してタグつけしてくれて、しかもランク付け(ランク?)までしてくれるとベストですがそれはもはや Photoshop ではありません。
実際に Cumulus なんかで、CD チェンジャーに mixa やらいろんな素材集をぶっこんでみたのはいいものの、そいつらにはメタデータなんてついていないので後からカテゴリやらなにやらを入力しなくてはならず結局キーワード検索なんてしないでとっても遅いブラウザでたらたら順番に閲覧することになるのでした。つうわけで、素材集やさんはがんばってメタデータ埋めこんでください。最近の素材集なんてどうなっているか分かりませんけれども。
Cumulus の 名前を出しましたが、まず一番最初に活用されるのは、アセットマネジメントシステムと呼ばれるもので、今までは、画像に関しては、アセットマネジメントシステムでメタデータを後から入力し、テキストものに関しては、何らかの手段でテキストを抜き出してインデキシングしたりすることで、アセットマネジメントの対象にすることを行ってきて、これはとっても手間がかかったり時間がかかったりしていたのですけれども、これからは、PSD にも、PDF にも、AI にも(実質 PDF)最初からメタデータがついている(誰がつけるんだろう?)のでとっても楽になります。
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それから、Adobe Version Cue™ のような、バージョン管理システムでの活用も当然あり得ます。メタデータって付箋のメモ書きみたいにどんどん貼りつけていけるので、「どのように変わった」という情報もファイルに埋めこめます。っていうのが DTP WORLD で書いている内容。
僕が今使っている Subversion というオープンソースのバージョン管理システムは、変更情報は、Subversion のシステムがリポジトリとして管理していて、作業するファイルにはそれらの変更点の蓄積は加えられませんので、どんなファイルでもバージョン管理できるというところが違います。つうかこっちの方が使えると思います。Version Cue™ なんてデフォルトで 128MB もメモリをくいやがってまったくもって██です。とにかく Version Cue™ は、Linux ベースのマシンにもインストールできる単体の WebDAV ソリューションとして出直してきてほしいです。使わないけど。
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というわけで、まとめると、Adobe XMP は、アセットマネジメントシステムにとっては、とっても有用(ただしデータ生成の時の入力コストはどうするの? ていう問題がある)。バージョン管理システムで利用するには、別にそれが唯一の手段ではないよ、ということになりそうです。
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HowDoesItWork?それはどのように機能しますか?ThemetadatavocabularyofferedbyXMPisnothuge,andisnot... 続きを読む
AdobeXMPについて調べていたら、この記事を見つけました。
Adobeの説明文を読んでもなんとなくしか分かりませんでしたが、この記事で概要が掴めました
(結構笑えましたし)
ありがとうございます。
これからも、サイトの運営がんばってください