「電車男」組版検証(2):モナーフォント
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電車男を Win の InDesign で組んだらどれだけ楽だったか、またはどんな問題があったか検証するテスト、その2。(その1はこちら)
Microsoftのフォントが使えない場合に使う代替 AA 用フォント、モナーフォント [monafont.sourceforge.net] 。
東雲ゴシック(ビットマップフォント)の字送りをMS Pゴシックに合わせたフォントです。
フォントは、ビットマップと、アウトラインで表示するときに結果的に送り幅が違うことがあります。実際、MS Pゴシックはそうなっているので、IE では崩れなかった AA が、プリンタドライバを通してアウトラインで出力されるときに、送りがずれて、AA がずれているのですね。
さて、モナーフォント、実は、アウトラインで表示されるときに関しても、ビットマップの 12 pt (16 dot)の時と、送り幅を合わせちゃんと計算されているよ、角度とか。
試してみましょう。
▲Windows Internet Explorer での表示例:再録(MS Pゴシック)
▲InDesign+モナーフォントでの組版例(上:組版支援全部OFF、下:デフォルト)
このように、モナーフォントを使うと、出版で使うソフトウェアにおいても、アウトラインフォントで出力でき、かつ、崩れません。グリフの違いで、表情が変わっていますが。
グリフの問題は深刻で、モナーフォントのアウトライン部に使われている東風代替フォントのデザインが、客観的に見ても、一般の人に受け入れられないことが予想されます。
東風代用について [wiki.fdiary.net]
あえて、書籍にモナーフォント(東風代替)を使うことによって、一般の人に、オープンソースプロジェクトにおけるフォントの問題を提示できたりできなかったりしたかもしれません。
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