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2005年2月23日 08:15

Acrobat 7の色の置換はちょっと注意

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テストデータは Illustrator 10 で、あえて PDF 保存です。

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▲こんなの

ICCプロファイルが埋め込まれていると、出力プレビューでオーバープリントの部分がでません。

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▲ノセもケヌキもあったもんじゃねえ

Acrobat 7 の「色の置換」を使ってみましょう。

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▲なにも考えずに使用

処理後、出力プレビューすると、グレースケールが CMYK 変換されていることが分かります。ダメじゃん。

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▲MK版のみ。

「色の置換」の設定を下記のように変えてみましょう。

bunpancheck-3-4
▲トリッキーな設定

そうすると、オーバープリントも反映し、グレースケールはグレースケールのママです。

bunpancheck-3-5
▲グレスケのオーバープリント部がケヌキになっているのがよく分かりませんが

しかも、実際の出力と違います。

bunpancheck-3-0
▲あくまでこれです

「色の置換」はちょっと挙動不審なので、今 Adobe さんとやり取り中です。使われる方は気をつけましょう。


(2005.2.23 11.40追記)

上高地仁さんの DTP-S [incunabula.co.jp] で配布されている、DTP オカジオネル 2004 年 12 月号において、今回の「色の置換」の動作についてもかなり詳しく述べられているそうです。非売品ですが Web で見られるそうです。

投稿 大野 義貴 [PDF] | |

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コメント(5)

PostScript Language Reference 3rd
の翻訳版の211, 610ページにもありますが、
オーバープリントのオペレーションはデバイス依存だ、と^^
かつて、Distillerのバージョンによって効果が違うなんてのも有名なはなしw

グレイのオーバープリントについて
プロセス+グレイOP→×で正解です
出力結果についてはRIPがアレンジした結果だと思います。
グレイカラースペースは、ディスプレイデバイス用のカラースペースなので、OPの概念はないのかもしれません。

Acrobat 7の色の置き換えするとJpeg画像がひどく劣化するのね。。
考えれば当然なのかもしれないけれど、も。
QABOTだとJpegデータをZIPにしてから色置き換えできるので、
おんなじ感覚で使って失敗……午前中の作業やりなおしだぉ。

Quite Revealing って試したことありますか?

>MM岩手さん

うちは PDF に不備があるとすぐお客様と話し合いするので、何とかツールでどうこうするっていうシチュエーションが今まで少なかったこともあり、PitStop 以外のツールって使ったことないです。

あれ? そうなんですか?

私は逆に、PitStopってなんとかしてしまう
(ずっこい)ツールなんだろうとばかり思い込んでました。

流派は違えど目的は同じだったんですね。
#予想外な収穫 (^^)

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