InDesignのUnicode文字の言語指定はフォント指定による
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縦組の従属欧文で、ダブルクォーテーションの起し受けがどうたらっていうのは InDesign CS と、新しくなった小塚明朝でよく言われるやつですよね。
Unicode の文字って、コードだけでは、どの言語に所属する文字かっていうのを正確に示すことができない(同じコードで複数の言語に所属していることがある)とのことです。
様々な言語間にまたがって使われる文字が統合された Unicode のコードポイントでは、特に言語指定は重要。ダブルクォーテーションは、欧文組版では当然使われていますが、和文組版でも約物として使われているので、U+201C(“)、U+201D(”)として割り当てられているコードポイントの他に、現在欧文内で使われているか、和文組版で使われているか識別するための情報が必要です。
例えば、XML では、xml:lang 属性を指定することによって、言語を指定するっていうやり方があって、実際、XSL Formatter などではこれで言語を指定しています。
InDesign においては、どうやら フォントで言語を指定するという方法っぽい。そうでなければ、U+201C(“)、U+201D(”)がフォントによって全角扱いになったりプロポーショナルになったりする理由が説明つかないです。従来でいうところの従属欧文は欧文としては扱いにくそう。
それで、「日本語」には、ダブルクォーテーションの縦組用グリフはないよ、っていうのが小塚とかヒラギノとか、Unicode に歩み寄った設計のフォントっていうことになるだろうし、ダブルクォーテーションの縦組用グリフはダブルミニュートだよ、ていう設計になっているのが、モリサワ OTF っていうことになりそうです。
ところで、合成フォントになると、フォント指定で言語を指定するという方法がとたんに破綻するんですけれども、どうなっているんでしたっけ。
それと、指定フォントによって同じコードに言語別の性格が付くっていうのは、ソフトの思想に当たるところですよね。アドビさんはちゃんと説明しているのかしら。
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