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2006年1月 4日 00:01

InDesignに貼り付けるIllustratorの形式よりも、制作側がどうやってプリントアウトしているかが大事

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InDesign に貼り付ける Illustrator の部品ファイルは、EPS にすべきか、AI ネイティブにすべきか、いろいろ議論があって、なんとなく、InDesign なら AI ネイティブ形式がいいよーていう雰囲気になっているようです。

でも、ちゃんとした理由を確認せずに使っちゃうと、InDesign CS の破線問題が発動するので注意です。

Illustrator 9 以降の AI ネイティブ形式は、ファイルの構造としては PDF 形式になっていて、PDF 1.4 に対応する描画記述と、Illustrator の記述(ここがネイティブ部と言えるところ)が含まれる形になっていて、他のアプリケーションで使われる場合は、PDF の描画記述部が使われるので、Illustrator 9 以降のAI ネイティブファイルは、PDF の解釈バグが反映されてしまいます。(追記:PDF の解釈バグである、http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2004/06/acrobat_6022.html に関しては、Illustrator 9/10 の AI ネイティブ内の PDF でおきます。Illustrator CS では発生しないようです。)

Illustrator EPS を貼り付けた場合は、挙動が複雑です。

○EPS書き出し・PS書き出し・PSプリンタへプリントアウトの場合

Illustrator EPS を何ら処理する必要がない場合は RIP に処理をゆだねます。処理する必要があれば、InDesign が EPS を解釈します。そのとき、InDesign の EPS 解釈バグが反映されます。

○PDF 書き出しの場合

InDesign が EPS を解釈するので、そのとき、InDesign の EPS 解釈バグが反映されます。

~~~

そうやって、EPS 解釈バグ、PDF 解釈バグがどうたらってやっているとアドビシステムズや Adobe Systems への恨み節になるのは必至です。

で、結論としては、「AI ネイティブ形式でも EPS 形式でも、どっちでもいいが、カンプのプリントアウトを、InDesign のプリントから行っているか/PDF 直接書き出ししたものをプリントアウト、どっちでやっているかを、制作側から出力側へ伝えるのが重要」ということです。

~~~

InDesign で制作しているところって、はたしてどうやってカンプをプリントアウトしているんでしょうね。「ファイル-プリント」メニューでカンプをプリントアウトして、出力用の PDF/X-1a 書き出ししている場合は、ワークフローが破綻していることになるわけですけれども……


(2005-1-4 0.30訂正)(2006-1-4 0.30訂正)

タイトル改題
前)InDesign に貼り付けるIllustratorの形式は、制作側がどうやってプリントアウトしているかに依存する
後)InDesignに貼り付けるIllustratorの形式よりも、制作側がどうやってプリントアウトしているかが大事


(2006-01-05 19.27訂正)

一個前の訂正の日付が間違っていましたので訂正。


(2007-03-04 16.45正)

<ins>(追記:PDF の解釈バグである、http://blog.dtpwiki.jp/dtp/2004/06/acrobat_6022.html に関しては、Illustrator 9/10 の AI ネイティブ内の PDF でおきます。Illustrator CS では発生しないようです。)</ins>

mixi のトピック
[mixi] InDesign | Indesignへ貼りこむ画像ファイルの形式について [mixi.jp]
にリンクを張るときにこのエントリを見直していたら、バージョンに関する情報を直していなかったことが発覚したため追記。

投稿 大野 義貴 [InDesign] | |

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コメント(4)

明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願いします

新年早々情けない話ですが、最近のソフトの作業上の注意点に関する知識に疎くなり「あゎゎとうとうわかんなっくなってきちゃったぞー!」と思ってる次第です。

というのも「制作環境から離れ、出力環境からも離れで、自分でテストしてみることが出来なくなってきているのが一番の敗因だ!」と環境のせいにして落ち込まないようにしているわけですが、何とかこうとかCLさんのサイトや他DTP板などからの情報を現場に問い合わせる形での「情報収集と問題提起と検証報告」に切り替えながら活動してきました。
InDesignCSでの破線問題は何度も取り上げていただいているおかげで頭に入っているんですが、
「IllustratorのPDF解釈バグ」
「InDesignのEPS解釈バグ」
の両方とも、と
「InDesignのPDF解釈バグ」(←これがまとまってるとありがたい)
に関して、もう既に何度もまとめているのかもしれませんがどこら辺を参照すると勉強できるのか情報をいただけませんでしょうか?宜しくお願いします。(長文失礼しました^^;)

あけおめことよろ、でございます。

> 「ファイル-プリント」メニューでカンプをプリントアウトして、出力用の PDF/X-1a 書き出ししている場合は、ワークフローが破綻している

あ、そっか。そうですね。気を付けねば(^^;


で、本題とは無関係ですけれども。
> (2005-1-4 0.30訂正)
2006ですよね。多分だれも突っ込まないだろうし、重要でもないけれども、念のため。

DTPWiki-DTP・印刷のまとめサイトをすっかり忘れてました^^;)
あそこをほじくってみることにしました。ありがとうございました^^

鯨さん:

「IllustratorのPDF解釈バグ」
「InDesignのEPS解釈バグ」 の両方とも、と
「InDesignのPDF解釈バグ」(←これがまとまってるとありがたい)

まとめるのは別の場所かなあと思っています。今だったら、気軽にソーシャルブックマークサービスでまとめてみると楽ちんな気がします、また、

DTPWiki-DTP・印刷のまとめサイトをすっかり忘れてました^^;)
あそこをほじくってみることにしました。ありがとうございました^^

DTPWiki は情報をほじくる場というよりも埋める場です。これを使って、破線問題とやらをまとめることもできると思います。

ちなみに、InDesign の EPS 解釈バグっていうのはまだここでは書いていません。なぜなら、某所でそのネタ使うとかいっていたからです。スクリーンショットだけなら撮ってあるんですけれどもね。

いきさん:

2006ですよね。多分だれも突っ込まないだろうし、重要でもないけれども、念のため。

なおしときました!

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