新バージョンが使い物にならない理由
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出版用DTPソフトのQuarkXPressは、最新版ではMacOS XやWindowsにも対応しており、現状の進化に足並みをそろえているように見えるが、現場レベルでは新バージョンにはいろいろ問題があって、未だOS 9で動く古いQuarkXPressで作業をしているところが多い。つまり古いバージョンと環境の組み合わせのほうが信頼性が高い、もっと言うならば、新バージョンは使い物にならないという話を聞く。
QuarkXPress に限っていうと、QuarkXPress の旧バージョン単体では想定される様々なミッションは全くこなせないほどの単機能ソフトなので、サードバーティの XTention(機能拡張ソフトウェア)を各種買い揃えてなんとか作業してたんだけれども、新バージョンでは XTension が揃っていなくて、旧バージョンと同じ使い勝手にできない、なんていう話はありますよね。なんで XTension が揃っていないかっていうと、旧 QuarkXPress 時代が長すぎて、XTension 開発ベンダが撤退したりとかしとるわけです。運良く、XTension ベンダが生き延びていても、XTension にはバージョンをまたいた互換性がないことがほとんどで、新バージョンを入手するために有償バージョンアップしなきゃいけないですもんね。
一番大きいのは Quark 社が自社のプロダクトの立ち位置を間違えて、発売すべきタイミングで製品を用意できず、強気な価格・ひ弱な機能の Mac OS X バージョンを出してしまったことなんでしょうけれども。Mac OS X でOCF フォントサポートが切られたことによって、OCF フォントを使用している事業者においてはシームレスな移行にならなかったことが追い打ちとなった感もあります。
Mac としての不幸は、Mac OS 9 と Mac OS X のシームレスな移行は無茶があるよ、ていうことを、Mac 誌や DTP 誌が隠しおおせてしまったことだと思います。Mac OS X プロダクトが出そろった今の時点での正解といえるのは、Mac OS 9 の DTP 環境は全くそのままいじらず残し、Mac OS X の DTP 環境をいちから用意する、ていうことでしたもんね。
業界では既にMacでDTPという牙城は崩壊しかかっているという危機感を持っているのだという。
んー一部のユーザの洗脳には成功しているような印象はあります(それが量的にどれだけいるかっていう部分を考えると……)。おもしろい現象としては、印刷業界の外の業界から製品を売りに来るベンダは Windows ベースのプロダクトしか用意せず、印刷業界側のベンダは、Macintosh ベースのプロダクトしか用意しない、みたいなのはあります。外からの製品がいっぱい流れ込んできているので、比率的には Windows ベースのプロダクトが多いように見えますね。
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