「素材PDF」という言葉を提言
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最近、PDF 入稿ができる印刷会社がものすごく増えてきましたけれども、実はそれって単に PDF を受け付けられるワークフロー RIP にリプレイスが進んできているからだってことにすぎないわけで。
そんで、3年ぐらい前だったら、PDF 入稿の場合、受け取った出力側は PDF に一切手を加えない、ていうコンセンサスを作ろう、ていう雰囲気はありました。
しかし、PDF 出力ができるところが増えてきたら、ネット上の情報で、「PDF をイラレで開いて」とか、平気で書かれるようになってきました。
遅れてきた人たちが、PDF 入稿を自分らの都合のいい解釈で改変して来つつあります。
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そもそも、ダメな PDF を入稿頂いたとき、正しい PDF の作り方を添えてお返しするというルールを徹底すれば、PDF を編集ソフトで開き直して保存するなんて事態に至ることはありません。
しかし、旧来の、Illustrator データ入稿の延長線上で考えている人たちにとっては、PDF は、開いて加工するものでしかないんだと思います。ワークフローの見直しをするいいチャンスだったのに、誠に残念です(事故らないような対策はノウハウと勘違いされて社内蓄積されて表に出ないんだろうなあ)。
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さて、社内工程用に、PDF を編集ソフトで開いて保存するなんていうことをネットの掲示板上で書いちゃう人が出てきている以上、「社内工程用に」という枕をすっ飛ばして「入稿した PDF が編集できるものという誤解」が今後広がる可能性があります。
そういうとき、割を食うのは、正しい PDF を作っていただくようにお願いしていた業者になるわけです。「○○印刷さんは PDF を直してくれたのに、おたくはなんで直してくれないの?」と言われるのは困るんです。
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ていうわけで提言。
ネットの掲示板などで、PDF を開いて加工する、などと言うときには、単に PDF というのではなく、「素材 PDF」と書きませんか?
PDF の種類を増やすのではありません。PDF の状態を示す用語が現在ないので、印刷屋さんの内部工程で利用する中間的な PDF を、そのように称するわけです。
たとえば、MS-Office からの出力をするのに、PDF 書き出しをして、Illustrator で開くというようなことが一部でやられているようです。そのような工程で書き出す PDF は、「素材 PDF」を書き出すことになるわけです。
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クライアントからの PDF を加工もナシで出力なんてできるわけない、ていう方もいらっしゃるかもしれませんが、当方、PitStop は用意してあるものの使ったことほとんどないです。ダメだったらダメと説明するのがやはり重要です。
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本当にその通りだと思います。
>ダメな PDF を入稿頂いたとき、正しい PDF の作り方を添えて
>お返しするというルールを徹底すれば
これが企業としての付加価値です。今までと同じ歴史を繰り返さない為に、情報発信をしていかなければ。
と言いながら、物によってはoffice→pdf→aiで修正も使ってますけどね(^^;
PDFプリフライトもどこまで普及させられるのかとか。
PDFは、開かずに進める仕事向き
私が受けた事のある仕事:某市決算報告書
受けた指示:一切の改変不可(勿論ロックかかってます)
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