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2007年7月10日 12:10

レイアウトソフトにおけるプラグイン使用で悶々

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(補足)このエントリで取り上げた、LineMaker の問題に対応した解決法が提示されています。このエントリの文末を参照

InD-BOARD:L.C.S「LineMaker」バグ [cgi.www5c.biglobe.ne.jp] (直リン禁止なので
http://cgi.www5c.biglobe.ne.jp/~thats/study_bbs/study.cgi?mode=find&word=11764をコピーしてブラウザのロケーション欄に入れてください)

InDesign CS2をMac OS X 10.4.10で使っています。
L.C.Sという会社の「LineMaker」というプラグインを使っていましたが、特に使わなくなりましたので、プラグイン設定から外しました。
そしたら、いままで作成したドキュメントを開くと「LineMaker」がないというダイアログが出るようになってしまいました。おまけにドキュメントの保存時に上書きするかどうかと訊かれてしまいます。
さらにいままで作成したドキュメントはパッケージが「不明なエラー」で止まってします。ちゃんとパッケージできなくなってしまいした。
またプラグイン設定を元に戻せばいいのでしょうけれど、データ納品しなければならないものもあり困っています。
L.C.Sのホームページにはこうしたことは一言も書かれていませんでした。
ひどい話だとおもいます。
きちんとデータを元に戻す方法はありますか?
別名保存しても、やはりパッケージはできません。

を受けて、L.C.S さんから発行された文書

LineMarkerについての注意事項 [www.loyal.co.jp]

LineMarkerはInDesign上で、文字への網かけ処理を行うPlug-inですが、このPlug-inを使用すると、InDesign文書及び文字に、固有の情報が付加されます。このためLineMarkerは別Plug-inとして提供しています。

LineMarkerで付加した網かけをLineMarkerをお持ちでない環境で表示したり、プリントするツールとして無償のLineMarkerのランタイム版を提供しております。

LineMarkerを入れているInDesignで処理した文書を、LineMarkerが入っていないInDesignで開くと、環境に無いPlug-inとしてアラートが表示されます。付加された網かけに気付かずにそのまま処理をされることを避けるため、このアラートが出るようにしてあります。

LineMarkerが入っていないInDesignでそのまま開いて処理はできますが、InDesign文書及び文字に付加された固有の情報はそのまま残ります。また、パッケージ化すると異常終了することがあります。

InDesign文書及び文字に付加された固有の情報を削除するには、LineMarkerが入っていないInDesignで開き、InDesign互換形式で書き出し、INX形式ファイルを開いて、保存し直して下さい。

それで、傍観していた僕の感想

  • トピック主さん、生きろ。
  • 僕も同じような経験あるよ。
  • 制作側でメタデータは除去できる仕組みになっていた方がよくね?
  • 表示出力用無償ランタイム入れないと網掛け指定部が表示されなくなるんだかどうだか不明
  • 網掛け指定全く使ってない書類で、プラグイン無い警告無視したとき問題あるかどうか不明
  • うちはInDesignのPlug-Insフォルダは書き込み禁止に設定されている
  • 出力側として、この InDesign ドキュメントを受け取ったときどう対処すればいいかのガイドラインって無いよね
  • つまり PDF 入稿しろってことか
  • これって孔明の罠?
  • かくいううちも InDesign 生データ入稿はとんとこないねー

作業者の立場として、このような、処理後もプラグインやそのランタイムライブラリが必要なタイプのプラグインを使用したデータで一番困るのは、後年になって、過去データを編集しなくてはならなくなったときに、どのファイルが該当プラグインを使っていたかどうか、一つ一つ開かないと判明しないことだと思います。判明してしまったら、DTP な人おなじみのデジタル土方仕事で、チクチク片付けていくことはできるんで、InDesign 起動しなくても、判別できる方法があればなーて思いました。InDesign互換形式(.INX)書き出しで問題が解消されるとなると、.INX を書き出しして Perl とかで中身をチェックするという方法は採れないっつーことですよね。


(2007-07-20 17.45追記)

InDesign居残り補習室 フリープラグインが出ていた [kstation2.blog10.fc2.com]

で、新しいプラグインが発表されている。 “RemoveLM”というフリープラグインだ。

とのことで、プラグイン開発側からの対応策が提示されたことになります。

提供されている圧縮ファイルの内容を読みますと、

RemoveLMにより、LineMarker Plug-inにより文書に付加されるPlug-in情報を削除すると、LineMarkerが入っていないInDesignで開いても、アラートが表示されなくなります。LineMarkerで文字に付加された、網かけ属性は維持されます。

ということで、削除されるのは、Plug-in 情報であることに注意しなくてはならないようです。

網掛け処理の属性を完全に消去するには、

LineMarkerによりInDesign文書及び文字に付加された固有の情報を完全に削除するには、 LineMarkerが入っていないInDesignで開き、InDesign互換形式で書き出し、INX形式ファイルを開 いて、保存し直して下さい。
InDesign 2.0、CSでは、文書を開く時に表示されるアラートで、「失われたプラグインデータをド キュメントから削除」を実行すると、LineMarker固有の情報を削除することができます。

とありますが、網掛け属性が消去されたときに、ドキュメントの網掛け部がどう表現されるのか、という情報が、プラグインを使ったことがない人にはわからないところです。


(2007-07-20 19.24追記)

M.C.P.C.: InDesign用文字網掛けLineMarkerプラグインで入る固有情報を除去するプラグインRemoveLMが出たが出力業者としてどうすればいいかわからない

投稿 大野 義貴 [DTP] | |

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コメント(2)

> 制作側でメタデータは除去できる仕組みになっていた方がよくね?

そっか。私、不見識でした。(いつものことですが)

> InDesign文書及び文字に付加された固有の情報を削除するには、LineMarkerが入っていないInDesignで開き、InDesign互換形式で書き出し、INX形式ファイルを開いて、保存し直して下さい。

でもこれって、トピ主さんの投稿にあったアンカー付オブジェクトが死んじゃいますね。

>でもこれって、トピ主さんの投稿にあったアンカー付オブジェクトが死んじゃいますね。

むむむ。CS2のinxをCS2で開く限り、アンカー付オブジェクトは生きますね。
あとは、トピ主さんはテキストがあふれるようなこと言ってたけど、確かめようがない……。

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