Macお宝「Mac OS X LeopardプリントダイアログのPDFボタンで『PostScriptとして書き出し』を使うと印刷に適したPDFが出来る」は圧倒的な説明不足
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以前、僕が「百合さん何いってんの?」と思わずブックマークコメントしてしまったエントリがあるのですが、これがMacお宝の記述不足であることがわかりました。
そのエントリ。
モリサワ「DTP環境効率化アップセミナー」レポート - MACお宝鑑定団 blog [www.macotakara.jp]
Mac OS X LeopardのプリントダイアログにあるPDFボタンを押し、PDFデータを作成する場合、一番上にある「PDFとして保存」を使うと、PDFベースのエンジンであるQuartzのデータとなるため、印刷には向かないPDFデータが出来てしまうと説明し、印刷に適したPDFファイルを作成するためには、その下にある「Postscriptとして保存」を選択し、デスクトップ上に、Postscriptファイルとして書き出す。そのファイルをダブルクリックすると、PDFに変換するか聞かれるので、OKを押し、表示されたファイルを別名保存でPDFファイルとして保存すると、Acrobat Distillerで作成したPDFファイルに近い、品質の高い印刷に適したPDFファイルが作成出来ると紹介していました。
これと同じ内容だと思われるセミナーに参加しまして、引用部だけだと圧倒的に説明不足だということが判明した次第。
この説明は、印刷に適さないPDFをAcrobat Professionalで修正して、印刷できるようにする作業の流れの一部であり、百合さんは、「クライアントなど入稿側がどうしてもAcrobatを導入していただけない場合」と前置きして、Microsoft Word 2008からのPDF生成を解説していました。
つまり、Acrobatがある場合はAcrobatを使った方がいいわけです。
なお、「Acrobat Distillerで作成したPDFファイルに近い、品質の高い印刷に適したPDFファイルが作成出来る」という説明に関しては、
「プリントダイアログのPDFボタン(Mac OS Xの機能)をおしたときに表示される『PDFとして保存』に比べて、『PostScriptとして保存』では、Quartzの透明効果関連がPSとして取り扱えるよう処理されるから、それをダブルクリックして生成されるPDFは問題が少ない」
のであって、新たに「透明効果を含まないPDFを生成するシステムが発見された」と見るべきです。しかも、このPDFはまだ印刷に適したPDFにはなっておらず、Acrobat Proでの加工処理が必要なのです。
というわけで、Macお宝には、PDF入稿界(?)を混乱させないよう、訂正してほしいなあと思いました。
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