「データこっそり無料で直し出力屋さん」はむしろこっそり直していることを公言すると他社との差別化になるのではないか?
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あんまりよその掲示板で自説を垂れる [i24.net] のもどうかと思うので、ここで書きます。つうか、タイトルどおり、トンデモ結論なので、文章書いたのはいいけど恥ずかしくて他所では書けないしろものになってしまったのが真実です。
不完全データ入稿をどのように正規化されたデータにするかという話題です。
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(「次回以降に改善されることを期待」「修正料金として対価を取る」などの意見が出ていました。)
「次回以降の手間改善」は、印刷営業さんが金額を決定するスタイル(なかなか金額を上乗せしにくい)、「対価を取る」は、出力サイドが金額を決定するスタイル(修正代の金額を上乗せする余地がある)だと思います。
「次回以降手間が減ることを祈る」にしても、「対価を取る」にしても、大前提として、
- 制作データをそのまま出力できているわけではないこと
- 訂正するためには出力サイドの作業者の労働力を使っていること
- 労働に対しての対価を出力サイドの事業者がどこからか捻出してこなくてはいけないこと
などをクライアントが知っていなくてはなりません。これがないと、たとえばデータをこっそり直すスタイルの出力屋さんに依頼したクライアントは、「あそこはタダで直してくれる」と思っているかもしれないし、「自分のデータが訂正されていることをしらないまま」であるかもしれません。逆に、データを訂正していることを知っていれば、「あそこは訂正サービスを無料でやってくれているんだな」となって、思われ方としてもまだマシです。
その大前提があれば、出力業務でこっそり直している事業者は、「こっそり無料で直している」ことを謳い、自社の特色としてアピールできる“はず”なんです。他社との差別化になります(なるかなあ?)。
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現状当方でやっているのが、修正箇所に応じて、再入稿していただくか、修正料金いただいてこちらで直すか、出力現場から問い合わせるっていうことです。クライアントからすれば、当初の料金に上乗せされるので面白くないでしょうから、次回からは、ルールを守った入稿をしていただけることが多いようで、教育効果としてはバッチリです。
でも世の中お金持ちはいるようで、「お金さえ払えば直してくれるんでしょ」ていう人も稀にいるのでつらいです。塗り足しをつけたくない人は一生つけないようです。
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ファイル名のときのおまえの意見とは違うではないか [il24.net]、っていう方もいるかもしれません。
でも、ファイル名の場合は、クライアントの過失度合いが違うのでいいにくいことと(OS が過失を指摘するので、それに従って作業しているのに出力先でさらに文句を言われるのは納得できないというのはちょっと理解できる)、言っても聞いてくれないことが問題です。
そのときにもデータの正規化について書きましたが、孫受けの仕事に関しての問題も書きました。直受け以外は安易に出力現場から問題点を指摘できないという意見は変えられません。
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昔から連綿と続く問題ですね。印刷会社や製版会社でデータを見ると、内部のオペレーターが作っているにもかかわらず、汚いデータということもありますよね。「これでも今の出力機だと出るのかあ…」と思ったことが何度か。