2005→2006でDTPのフォント環境が変わっていない件について
スポンサードリンク
ようこそ!おこしやす Intel Mac - お約束どおり [d.hatena.ne.jp]
「Classic環境を使わない」と答えた人が全体の半数を超えているのに、メインで使っているフォントが「OCF」と答えた人が去年とほとんど変わっていないのは何故なんでしょう?
あーこの資料みました。いまだに Mac Fan と MacPeople の区別がつかないので購入していないわけですけれども。
それで、「何故なんでしょう?」ですが、世の中にある DTP 仕事のうちの大半は、OCF フォントあたりで用が足りてしまう現実があるからでしょう(制作→OCF フォント、出力→CID フォント環境ていうのが定番だと思うけれども)。雑誌や書籍の執筆者サイドは、書籍メインの人がおおいので、OpenType フォントの恩恵に与る場面が多いでしょうが、書籍以外だと OpenType はほとんど意味無いですもんね。
大半の消費者に恩恵がなく、互換性もないアップデートの強制(しかも、何となく OpenType にしなくちゃいけないという雰囲気で)というのが現在この業界で進行中です。アドビソフトだったら、まれに、機能追加によって便利になることがあるというのに、それと比べると、フォントフォーマットの変更はかなりたちが悪いですよね。
つか、OCF は、モリサワがサポート切った時点で変に価値あがっちゃいましたよね。
OS9で起動するマシンを別に用意して、そっちで作業してるとか・・・?
(なんで DTP の人っぽいのに3点リーダーを中黒で打っているかちょっと不安になりつつ)僕がみた Mac Fan の資料(どうやらセミナー資料だねこりゃ)では、どうやら Mac Fan 編集部としては「乗り換え」を促しているようでしたが、乗り換えっていうよりは、既存環境の温存、新環境の買い増しが現実的な解だと思う。最終的には事業所ごとに1台くらい OCF 環境をのこす、みたいな。
極論すると、Mac OS X で動く Adobe アプリの PDF 書き出しで、PDF 入稿できてしまうのですから、Mac OS X 環境こそ、PDF をうまく処理できる体制さえ作ってしまえば、出力側で Adobe の DTP アプリを持つ必要なんて無いです。逆に、Mac OS 9 環境は、修正用のプラットフォームとして、仕事が来る限り崩すことなく持っている必要があるかなーていう感じ。
「OCF」はもうそろそろ終わりにしてもらえないものでしょうか?傲慢ですか?
んー「OCF フォント」をそろそろ終わりにしなくちゃいけない理由が示されていないですよね。OCF フォントだってソフトウェアなんだから、ソフトウェアが動く環境がある限り稼働していればいいんじゃね?ておもいます(ソフトの身にもなってみろ!)。かたくなに使うことによる不都合は、クラシックカーを乗り続ける苦労話みたいになるんじゃないかな、ともおもいます(いやあ、最近出力できる場所が減ってきてねー、とか)。
スポンサードリンク
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://blog.dtpwiki.jp/MTOS/mt-tb.cgi/1792
> 「OCF フォント」をそろそろ終わりにしなくちゃいけない理由が示されていないですよね。
モリサワのOCFに限って言えば、基本的にBlue & White G3以降のマシンにはインストールできません。ベージュのMacを使っているなら分かりますが、今どきベージュのMacを使っている所もあまりないでしょう。
なのにOCFフォントがこれだけ使われているのはおかしいですよね。つまり、ほとんどがクラックフォントなわけですから、「終わりにしなくちゃいけない」のではなく、そもそも「使っちゃいけない」と思います。
>基本的にBlue & White G3以降のマシンにはインストールできません。
って、アウトラインの話ですよね。
みんなが、きちんとアウトライン使ってるわけじゃないんですよね。特にOCFの場合。
以前、CIDビットマップが標準という会社もあったし。(アウトラインの有無で、微妙に結果が変わるんですよね)
いずれにせよ、古いマシンがあって、海賊版(XPressやモリサワOCF、CID)が出回っている状況では、過去の慣性が強すぎます。メーカーの積極的な摘発や内部告発がないと、あと4年くらいはこんな状況でしょ。
ベージュ G3 に CPU カードを搭載して アウトラインフォントの OCF 環境を維持している例は今どきでもよく見かけます。Illustrator 8、QuarkXPress 3.3J/4.1J を使っている限り、おおむね 500 MHz 程度の CPU と、積めるだけのメモリを用意すれば、今後いじる必要はないのですからこれはお手軽です。Photoshop だけは、別の PowerMac G5 を用意して、Mac OS X 上で作業するとか、そういう運用がスマートだし、これであれば、Adobe Creative Suite 環境への移行も段階的に行えます。
雑誌での煽り方がおかしいのは、一気に Mac OS X 環境に移行しなくちゃいけないって煽ることなんですけれども、ご存じの通り、業界内はみな大変なんだから、それなのに、それを考慮して負荷を低減できる段階的な提案というのがみられなかったのが不思議でした。
そんで、アウトライン OCF フォントがインストールできないというのはそれはそれでいいけれども、焦点は、「インストールできない=使えない」ではなくて、「仕事が出来ない=使えない」なわけなので、ベージュ G3 がどんどん壊れていき、Classic 環境も PowerPC 版 Mac OS X でしか稼働しないなど、旧 Mac OS 環境がどんどん絶滅の一途を辿っていくわけだから、そのうち仕事が出来ない状況にはなるでしょう(出力サイドが拒否することから始まるんだろうな)。OFC フォント環境で仕事できなくなったら、誰にも言われなくたって、OCF フォント止めますって。
アウトライン化できる OCF フォント、ていうのは、データとしての生命力は、アウトライン化できない OCF フォントと比べて高い(ていうか生息範囲が広い)と言えるわけですけれども、これにしたって 旧 Mac OS でしか生きられないという生息範囲が設定されていて、プラットフォームの寿命に依存しているのですから、そう言う意味で、ron. さんの言う
て言うのは、旧 Mac OS 稼働プラットフォームの寿命だとも言えると思います。