APPEでのネット校正用データとして、ベクトル形式のPDFは使えない
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おそらくこのタイミングで言っておいた方がいいというか、これより前に同じこと書いたことがあったが理解されなかったんだと思うんだけれども、
- APPEでのネット校正用データとして、ベクトル形式のPDFは使えない
んですよね。
DTP Booster 009レポート - 名もないテクノ手 [d.hatena.ne.jp]
セミナーの中で「APPEならどこでも同じに出るわけじゃない」とおっしゃっていました。「カラープリンタからCTPまでAPPEで統一したからといって同じ結果になるわけではない」ってことらしいです。
じゃあどうやって校正用データを作るか、ていう話ですが、もうこれAPPEのワークフローで、APPEのRIPを持っているところはどうやって校正紙を出しているか、ていうことを考えると、APPEのRIPにPDFを入れて出てくるCMYK-TIFFファイルやらCMYK-JPEGファイルやらのラスターデータを、PSプリンタでプリントしているわけですから、
APPEの質問について in DTP Booster 009 - DTP+印刷営業メモ [d.hatena.ne.jp]
TIFFを作って…というのは現実解なんだろうなぁと思いながら聞いていました。
みたいな話になるわけで、校正用データとしてCMYK-TIFF送ればいいよねってことになるわけですが(特色は無視する方向で)。
クライアントによってはTIFF開けないこともあるので、じゃあJPEGか?ていう話になると、CMYK-JPEGはほぼ開けないと考えるのが妥当(それぞれのOSが持っているJPEGビューアがCMYK-JPEGに対応し切れていないんです)。
ここから先、
- CMYK-PSDにするよ(Photoshopぐらいはあるよ派)
- CMYK-TIFFのママ送るよ(PhotoshopあればCMYK-TIFFでも読めるよ派)
- CMYK-JPEGのママ送るよ(PhotoshopあればCMYK-JPEGでも読めるよ派)
- RGB-JPEGにするよ(WindowsのIEで見られなきゃダメだよ派)
- CMYK-TIFFからビットマップのPDFにするよ(PDFのプライドは捨てたよ派)
っていう話。いい手は無いんですかね。こういうところはメーカーの技術者じゃなくて現場の人の知恵だと思うぞ。
#個人的にはRGB-300dpiJPEGでいいんじゃねえか、とおもう。どうせ分版して見ないですよね?
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> CMYK-TIFFからビットマップのPDFにするよ(PDFのプライドは捨てたよ派)
でよければ、
LibTIFF - TIFF Library and Utilities
http://www.remotesensing.org/libtiff/
の
tiff2pdf
http://www.remotesensing.org/libtiff/man/tiff2pdf.1.html
が使えるかもよ。
MM岩手さん:
libTIFFだとたいていのLinuxディストリビューションで入っていると思いますので、いけそうな気もしますね。Mac OS Xだとsipsになるのかな。
> Mac OS Xだとsipsになるのかな。
? jpeg方向ならそれもありかも。# わかんない。
ちなみにlibTIFFは、MacPorts とかでも入れられるみたいよ。
なんかもうホストでイメージングで良いような気がする。
DTPソフトからPS書き出しとか、PDF書き出しとかやめて、全部TIFF書き出しでいいと思う。
という、RIPなんて使わないよ?Photoshopでラスタライズしちゃうよ?派が出現しちゃうよ?
chataさん:
実際A4チラシなぞ600dpiCMYKで140MB程度なわけで、JPEG圧縮も駆使したら、顧客によっては入稿データとして不都合無かったりしますよね。同人誌の世界では結構前からやられていますけれども。