スーパーマリオの早解きムービーがネットで公開されてから、エミュレータを使ってスーパーマリオのタイムアタックをムービーファイルにして送る、っていうかんじのところが増えたようです。送ると、ハイスコア特製のソフトでもくれるのでしょうか。それはおいといて。いずれにしても、スパマリ世代の僕らには、そのプレイには、感動すら覚えるものです。
なぜゲームが早く解けるムービーファイルを見るだけで感動できるのでしょうか。それは、「ゲームは、身体条件の優劣を無しにして、フェアな状態で皆がプレイできる」とされているからだと思います。超絶プレイのあの人も、1-1でクリボーにつっこんでいくへっぽこな彼も、与えられているのは、スパマリのROMカセットです。だから同じ世界にいるはずなのにプレイの内容に格段の差を感じると、そこに神を感じるわけです。人によっては「0の領域」とかいいますけれども。
感動を覚えるには、ゲームをプレイしたという経験が必要なわけで、いくら超絶プレイをビデオに録画しておとーさんに見せたところで、おとーさんがゲームをプレイしたことがなければ、感動してくれません。ただ、おとーさんは子供を教育する義務がありますから、もしプレイ経験があっても素直にほめてくれないかもしれませんね。
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QuarkXPress について、「あんなソフト使えない」と言う人と、「手が覚えて他のソフトなんて使えるはずがない」という依存症状を訴える人とに、極端に別れると思います。何が違うのでしょうか。
実は、QuarkXPress も、スーパーマリオ並に、神プレイを見ると感動してしまう類のソフトなのです。
ふたつのソフトに共通しているのは、「シンプルな操作系」です。スパマリは、十字キー+Aボタンジャンプ、Bボタンダッシュandファイヤーボール、という、Bダッシュを除けばジャンプ系アクションとしてはオーソドックスなボタン配置です。QuarkXPress はといえば、基本は、[Command]+[Option]+[M] のメジャーパレットアクセスのショートカットと、[tab]+テンキー+[enter]による数字入力、[Command]、[Option]、[Control]などの強制モード遷移ボタンを押したり押さなかったりしながらマウスドラッグがメインの操作で、ほかの操作は飾りです。
これらシンプルな操作系では、当初は思うように動かせないのですが、全く同じものを使っているのに、多彩な動き、または迅速な操作を見せつけられると、人によっては「くらっと」来てしまうのですね。
実際スーパープレイを見せられて、それを修得してしまって自由に操作できるようになると、麻薬的な中毒性・習慣性のとりこになってしまいます。コックピット感覚というか。実際のできあがりの時間はさておき、「高速操作感」に酔いしれてしまうソフトって危険ではある。
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つうわけで、がっちりユーザを確保したい、ていうベンダは、ちゃんとスーパープレイを納めたムービーファイルを作って Web にアップロードするなり、セミナーで流すなりするといいと思います。
InDesign のセミナーで、いまだにそのような感動するプレイは見たことないんですよね。がんばれ、アドビ。
(2005.3.14 0.45追記)
あまりにも神プレイで検索してくる人が多すぎるので、リンクおいておきますね。
http://douga.tk/